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「イラッシャイマセコンニチワー」といえば、大手古本チェーン「BOOK OFF」の店員のかけ声。どうでもいい話だが、これを「ヤマビコ効果」というらしい。
つまりどこからか「イラッシャイマセコンニチワー」が聞こえた店員は、ただちに「イラッシャイマセコンニチワー」と、客との距離感を無視した大声で返答しなければならない。連呼を聞かされる立場からすればきわめて不快であるが、まさかあれを「若い人が大きな声でさわやかなのがイイワネェ」なんて思っている人がいるのだろうか。 この「ヤマビコ効果」に、いったいなんの効果があるのかというと、万引防止らしい。つまり、「イラッシャイマセコンニチワー」をいつも間近で聞かされているというアナタは、店員風の万引きGメンにマークされているのだ(笑)。 さて、「イラッシャイマセコンニチワー」と同様、連呼で私をうんざりさせるのは、選挙カーである。またそういう季節がやってきた。誰が書いたか忘れたが、選挙カーから名前が聞こえたらそれをとりあえずメモっておいて、その人にだけは投票しないようにした、というエッセイを読んだ。 さて、いつものように、「イラッシャイマセコンニチワー」渦巻くBOOK OFFで、本自体はいっぱいあるのに読みたい本がぜんぜんなくて途方に暮れていたところ、外から選挙カーのスピーカーから歌が流れてきた。 やってきた やってきた ドクター ナ カ マ ツ ドクター ナ カ マ ツ みんなを幸せに 微妙に転調させながら「聖者の行進」のメロディーで上記の歌詞を歌うのはドクター本人。意識的なのか無意識なのか、自らを「聖者」になぞらえてしまうという不遜さに唖然としつつ、私の脳内ではドクターが「聖者の行進」に合わせてぐるぐると行進しはじめた。恐るべきサブリミナルというか、催眠というか、マインド・コントロールというか。 普段から「選挙も発明」と言ってはばからないドクター中松氏であるが、自分の名前を歌にすることで、実際なにひとつ変わってないのに名前連呼方式を脱却したように見せ、強烈なインパクトを与える手腕はなかなかすごい。でも歌方式の選挙活動を「発明」したのはドクターではなくて麻原彰晃でしょうね。……あっ、こっちはホンモノの聖者だったか(笑)。
by enikaita
| 2007-07-23 22:35
| 時事ネタ
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