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「日報」を名乗りながら、更新はときどき。
by enikaita
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下山者の群れ。
下山者の群れ。_f0072231_1215538.jpg久しぶりに山に行ってきました。

「♪7時ちょうどの(スーパー)あずさ1号で」と字余りですが、これに乗車すると、松本に9時半頃着いて、上高地に11時50分に到着します。スーパーあずさっていう電車は山間部を高速で走行できるような、「ふりこ電車」と呼ばれる工夫がされていて、カーブごとに車体自体が大きく傾く。これがすこし気持ち悪い。

松本に着くと今度は松本電鉄に乗り換え。カラーリングは違うものの、見覚えのある電車が。井の頭線ではありませんか。中古車なんですね。料金箱のついたワンマン運転の井の頭線って新鮮です。

電車の終点、新島々駅(しんしましまと読む)からは低公害バスに乗り換え。梓川沿いを走って、連続するダムを眺めながら上高地へ。途中の車窓に「梓川テプコ館まであと○km」という表記が点在していることに気づいた。私はテプコを「デブコ」と読み違えていて、「へえ〜、大山デブコってこのあたりの人なんだ」なんて、勝手に勘違いしていたんだけど、そんなわけはなくて、ダムの管理が東京電力だからテプコだった。でも、観光地には突然脈絡なく「竹久夢二」とか「平山郁夫」とか「魯山人」とか「ガラス細工」とか「ハーブ館」とかが必ずあるから、そういったものの一つとして、津軽の寺山修司記念館みたいにデブコ記念館があっても、そんなに不思議ではない。

上高地から一気に涸沢まであがる。徳沢でソフトクリームを食べる観光客を横目に、横尾の吊橋を渡り、途中で老夫婦を追い抜く。この人たち、ものすごく歩くスピードが遅いんだけど、翌々日に上高地に戻ってくるまでに3回追い抜いた。たぶんすごく早い時間から行動して、目的地を目指していたのだと思う。地道に歩けば必ず到達できる。16時半ころ涸沢に到着。紅葉にはまだはやい。テントを張って、さっさと食事をし、就寝。夜中起きたら星がきれい。

翌日は寝坊。といっても朝6時。ホットドックをこしらえて、コーヒーを湧かし、北穂高岳をめざし登山開始。途中下山者(猿)とすれ違う。山道では「登り優先」が鉄則なのですが、彼らは15匹くらいで登山道をふさいでいて、なかなか動かない。かといってこちらから近づいていって勘違いされて襲われても困るので、しばし待つ。ホントはこんな高所にいるような奴らではないらしいんだけど、低所は住みにくくなっているのだろうか。真っ赤になったナナカマドの実を探して木をガサガサと揺すっている。登山道にも真っ赤に染まった奴らのウンコが時々落ちている。

北穂高岳頂上は、笠ヶ岳方面にすこし雲があるものの、壮大な景色が広がっていた。しばしの休憩ののち、北穂高岳から涸沢岳、奥穂高岳と縦走。涸沢岳周辺は滑り落ちたら即死(!)エリアなのだが、そういうところにはちゃんとしっかりした鎖がついていて、握っていれば大丈夫。笠ヶ岳にあった雲が、奥穂に着くころにはこちらにかかってきて一面がガスにつつまれた。雲間からしばしばジャンダルムと呼ばれる高度感のある岩峰が見え隠れする。

ザイテングラードと呼ばれる支稜を涸沢までくだって、あまりに空腹なので無印良品のグリーンカレーを食し、さらに1泊。翌日は下山途中の徳沢で、行きに横目で眺めていたソフトクリームを食らう。上高地につくころにはすれ違いに挨拶する登山者もいなくなった。
下山者の群れ。_f0072231_12152240.jpg

by enikaita | 2006-09-24 12:15 |
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