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新宿7時ちょうど発の「スーパーあずさ1号」。これで向かったのは岐阜県の中津川。途中の塩尻で特急「しなの」に乗り換えて、到着は11時くらい。西荻からだと、新幹線で名古屋経由とはさほど時間が変わらないのよ。こっちのほうがずっと安いもんね。めざといなあ、オレって。 さて長時間の電車移動、これだけ時間があるのなら、バリッとした小説が一冊くらい読めるんじゃないか、いつも電車に乗るときは本を読んでるからね、と持ってきたのが、家の中で長いこと積み置かれていた大江健三郎の「万延元年のフットボール」。ノーベル賞作家の代表作であります。 で、電車は出発。さっそく読み出し、しばらくして、小仏峠のトンネルを抜けたあたりで、なんかちょっと体がしんどくなってきたのよ。……これってもしかして、車酔い? かつては激しく車酔いする子どもだったけど、最近はさすがに山岳路線で2時間のバスとかも平気。今日はちょっと寝不足だったのかなあ。「万延元年のフットボール」は早々に諦めました。こういう時は外の遠くの景色を眺めるのが一番ですな。それにしても電車酔いとはねえ。船や車ならともかく、あまり人には言えないわな、こりゃ。 そんなこんなでようやく乗り換えの塩尻駅に到着。駅のベンチに座り込んで接続の「しなの」を15分くらい待ちます。特急から特急への乗り換えって、子どもの頃に憧れてたよな〜、むふふ。……そんな甘ーい感慨に浸りながら、「ハッ!」と思い出したんです、あの頃に見た「でんしゃ図鑑」のことを。たしか、図解が添えられてこう書いてありました。 L特急しなの(ふりこ電車)。 カーブが多い中央西線を走る「しなの」はたしか、日本初の振り子電車。そんでもって、ここまで乗ってきた「スーパーあずさ」も振り子電車だったはず。カーブを曲がるとき、車体が振り子のように遠心力がかかる方向に動く電車で、そうすると普通の電車より高速でカーブを通過できるんだよね。この「車酔い」の原因はもしや、「振り子電車」のせいでは? そういや普通の「かいじ」に乗ったときはなんともないもんなあ。で、Wikipediaで「振り子式車両」を調べてみたら、その理由に「通過速度の向上と乗り心地の改善」とあった。やっぱりWikipediaは信用ならないわ(笑)。 なんだか「しなの」に乗るのが怖くなってきました。また気持ち悪くなるのか〜。でも乗るしかないのですよ。ここから中津川までの区間、普通電車はほとんど走ってないんだから。オエ〜。(つづきます)
by enikaita
| 2010-09-22 21:26
| 旅行
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