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「日報」を名乗りながら、更新はときどき。
by enikaita
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怪奇日食
2009年7月22日。皆既日食の日である。
ぜんぜん興味がない。
日本の国内では46年ぶり、しかも今世紀最長の皆既日食。
もうぜんぜん、まったく興味なし。
今年の1月におがさわら丸(通称:おが丸)の「皆既日食クルーズ(小笠原諸島に定期航行しているおが丸が、7月22日の日食時には皆既帯である北硫黄島沖まで特別に行く、という旅行パック。丸3日くらい船内にいなければいけない弾丸ツアー、8万円くらい。)」に応募して、けっきょくなんの音沙汰もなく、どうやら抽選に漏れたらしいとわかった時から、もうすっかり興味がない。
陸上最長の時間を予定していたトカラ列島あたりのツアーも、40万円ではさすがにつらい。しかも真夏の離島で連続テント泊だって。想像を絶するなあ。参加した人はおつかれさまでした。

で今日の朝、テレビでは「いよいよですね!」とか言っている。なにが? あっ、日食か。人口68人しかいない悪石島には大量の見物人が訪れている、というニュース。島民である9人の小学生が、来訪者を歓迎するためにずっと練習してきた「ソーラン節」のダンスを披露。泣けるなあ〜。レポーター「日食の時は何をしたいですか?」 小学生「……夜行性のトカラネブトクワガタが、日食の時にどうするのかを観察したいです……」ゼッタイどこかの大人に言わされているよねえ、そのコメント。慣れない大人数が島に押し寄せてるせいか、TVの前の島民のみなさんはかなり緊張のご様子。

ところで、日食って「観測」でなければ「見物」するもんだと思うんだけど、どうなんでしょう。芸能ニュースで「日食“鑑賞”のため奄美大島を訪れている沢尻さんと高城さん」なる言い方をしていたので、へえ、そういう言い方もあるんですねえ。

でまあ、空は曇ってるし、このさいネタで、かつて内田百鬼園先生が愛用していた東京駅の「日本食堂(通称:日食)」でも行ってみるか、とも思ったんだけど、あまりにもバカバカしい。でもそれでもこっそり調べてみたら、そもそも東京駅の日本食堂なんてのは、もうとっくになくなってるらしい。ともかく用があったので出かけることに。

太陽が最大に欠けてる(らしい)ころには銀座あたりをうろうろ。どこに太陽があるのかすらわからない曇天。あとからきけば悪石島は猛烈な雨、上海も×だったとか。それで私が抽選に漏れたおが丸は、きっちり”見物”に成功したもよう。う〜ん、自分のクジ運のなさを恨みます。
で、家に帰って家人が言った。「小さいころ、皆既日食って、“怪奇”日食だと思ってたんだよねえ〜」
あっ、本当に日食に興味がない人がここにいました!
私は、太陽と月がたまたま同じ大きさに見える惑星に生まれたことを、そしてその二つの星が時々、見かけ上ピタリと重なり合うという、偶然にしてはよくできすぎている不思議な現象があるということを、もしいるとするならば、どこか他の星の人に自慢したくてしょうがない。
そして地球に生まれたからには、一度はその現象を目撃せねばと目論んでいるのである。

次の皆既クラスの日食が日本で見られるのは、以外とすぐで2012年5月21日。なんと東京都内で金環食が見られる。97パーセントは月に隠れる。これはこれですごいことなんですけど、皆既と金環では、大違いらしいです。ちょっと予定が狂って、皆既日食になりました、なんてことは、ゼッタイにありえないわけで、ちょっと残念。2012年の金環日食は、日本という国が2012年に存在し続けている、ということよりも、はるかに確定的な未来のスケジュールなのです。
そんでもって次の日本国内の皆既日食は2035年9月2日。北関東あたりで見られるらしい。今回の日食で使わなかった旅費は、2035年までの健康管理のために使うことにした。
by enikaita | 2009-07-22 23:59 | 時事ネタ
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