「日報」を名乗りながら、更新はときどき。
by enikaita
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シアターアーツ53号が出ています
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演劇評論誌「シアターアーツ」の最新号(53号)が昨年末に出ました。
今回の特集は「震災と演劇」。はや2年が経とうとしている東日本大震災後の演劇状況を、現地の制作者や創作現場の声から捉えていこうという特集です。
掲載戯曲にくらもちひろゆき、畑澤聖悟、工藤千夏の合作、『震災タクシー』と、エルサレム生まれでドイツなどで活動している劇作家ヤエル・ロネンの『第三世代』を掲載。

震災タクシー』はくらもちさんの実体験をもとにしています。盛岡のくらもちさんは、出張先のいわきに行く途中で震災に遭遇、乗っていた電車が止まってしまいます。そこから、同じ方角に向かう見ず知らずの人たちとタクシーに乗り合わせながら、状況もわからぬまま、いわきに向かったときのことを、克明に(フィクションや飛躍もまじえつつ)描いている戯曲です。
第三世代』は、ドイツ人、ユダヤ人、アラブ人の若者たちが、互いのわだかまりをぶつけあう、という実験劇を上演する、というスタイルです。最後のほうで「こんな芝居、上演するんじゃなかった」などというセリフがあるあたり、戯曲として読んでしまうとアレなのですが、実際の上演では、どこまでがセリフでどこからが本気なのかわからず、大変スリリングな舞台だったと推察されます。
年末に中津留章仁さんがリーディングとして上演したのですが、その際に台本にはないセリフを中津留さんが追加していて、出演者が観客(=つまり日本人)に時折語りかけるというやり方で、日本の非当事者性を浮かび上がらせるという、強烈な舞台でした。

金森穣さんのインタビューも掲載されています。金森さんは日本で(おそらく)唯一である公営のダンスカンパニー「Noism」で活動をされているダンサー/振付家です。「見世物小屋」三部作などでは演劇的な仕掛けも導入し、鮮烈な作品をつくっています。「舞踊家にとって必要なものは〈育ち〉」と言い切っていたのには驚きました。優れた先生のもとならひと月で学べる技術が、それに気づいていない先生だと10年いても学ぶことができないのだ、とのこと。最先端を行く人の言葉は、やはり鋭いです。

表紙写真は、ワタクシ撮影。いつものモデル様を、新国立劇場のロビーや入口前で撮影しました。もっとかわいい写真もあったのですが、こっちを選びました。ボツ写真は次回以降のブログで紹介します。

……というわけで、盛りだくさんのシアターアーツは、過去最大ページ数で値段そのままの出血大サービス号ですので、ぜひお近くの大型書店または、下記リンクにあるネットショップでぽちっとしてください。

シアタアーツ53号「震災と演劇」
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by enikaita | 2013-01-10 01:16 | 舞台芸術
最近作ったフライヤーまとめ
報告しようと思いながら、ついつい作業を怠っていました。
ここ最近作ったいくつかのフライヤーをご紹介します。

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紛争地域から生まれた演劇4 リーディング&レクチャー
国際演劇協会主催のリーディング企画、12月22・23日は東京芸術劇場アトリエイーストで、フランスの劇作家クロディーヌ・ガレア作の『ほとりで』と、タイの劇作家プラディット・プラサートーン作の『Destination』の連続上演、12月29・30日は、上野ストアハウスでイスラエルの劇作家、ヤエル・ロネン作の『第三世代』。

「紛争」を表象するような画像やイラストを入れることにどうしても抵抗があって、文字だけで構成しました。

公演詳細↓
http://director.freespace.jp/taf2/page003.html

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世田谷パブリックシアター「舞台芸術のクリティック」。舞台を観て批評を書く講座の募集です。

詳細↓(リンク先のフライヤーは前回作成の色違いバージョン)
http://setagaya-pt.jp/workshop/2012/05/16.html

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すでに公演終わってしまったのですが、アンスティチュ・フランセ東京、庭劇団ペニノ、あうるすぽっと共同企画『ちいさなブリ・ミロの大きな冒険』。
フランスの児童劇(と言っても、フランス演劇なので、なかなかセリフが哲学的なのですよ)を、庭劇団ペニノのタニノクロウさんが演出。
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by enikaita | 2012-12-22 21:23 | 舞台芸術
リーディングフェスタ2012 戯曲に乾杯!
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日本劇作家協会のイベント「リーディングフェスタ2012 戯曲に乾杯!」のちらしをつくりました。
別役実さん監修によるコント研修課の発表に、新人戯曲賞候補作のリーディングと公開審査などです。宮沢章夫さんの『ヒネミの商人』のリーディングは、竹下景子さんやキムラ緑子さんなど、豪華キャスト陣がそろっています。

作成前のミーティングでは、「お祭り感を出してほしい」というご提案で、すぐさま思いついたのはちょうちん太鼓。でもどうやらそういうテイストは担当さんのお気に召さなかったらしい。考えあぐねていたところ、その担当さんから、「キャッチコピーが決まりました」との連絡が。

「書くのは休んで、今日は語ろう」

さすが言葉を司るマジシャンたちが集う天下の日本劇作家協会だけあって、簡潔でわかりやすく広がりがあるキャッチコピー。パパパっとイメージがふくらみまして、フキダシいっぱいの表紙になりました。お祭り感が出たかしら。

リーディングフェスタ2012
戯曲に乾杯!

12月8日(土)9日(日)
こちら
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by enikaita | 2012-11-20 00:20 | 舞台芸術
海を越えた演出家たち 演出家の仕事4
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こんな本ができました。『海を越えた演出家たち 演出家の仕事4』。日本演出者協会が発行するシリーズで、今回は演劇評論家の村井健さんが全面協力しています。ちょっと時間がかかってしまいましたが、ようやく形になりました。

近代演劇が日本で本格的に導入された時代を中心に、主に海外で修行して、日本に戻ってきた演劇人たちを紹介しています。川上音二郎を皮切りに、島村抱月、松居松葉、土方与志、小山内薫、千田是也、などですね。海外に渡って日本に戻らず、メキシコで活躍した佐野碩、戻れないままソ連で殺された杉本良吉も出てきます。
先人たちの試行錯誤の過程は、演劇人必読と思います。

表紙の写真は皆さんご存知(?)、築地小劇場のこけら落とし、洋行帰りの土方与志による成果の一つゲーリング『海戦』です。最近では、やなぎみわさんが『1924 海戦』という舞台で、この写真のシーンを劇中劇としてそのまま再現したのが記憶に新しいです。やなぎさんの舞台では、メイエルホリドのビオメハニカに基いた俳優さんの動きがとっても奇っ怪で、正直なじめないものでしたが、「当時はこんなことをやっていたのか!」と驚きました。たしかにこの写真、よくよく見れば、なんとも不自然ですものね。
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by enikaita | 2012-11-17 23:46 | 舞台芸術
シアターアーツ52 2012秋号できました
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表紙のデザイン・表紙写真の撮影・中のレイアウト・写真等々、いろいろやっている演劇批評雑誌「シアターアーツ」の最新号(52・2012秋)ができました。

今回の目玉は特集「公共劇場のあゆみ」。国立劇場演劇の芸術監督・宮田慶子さん、世田谷パブリックシアターの芸術監督・野村萬斎さん、静岡県舞台芸術センターの芸術総監督・宮城聰さん、それぞれ、開場15周年を迎えた公共劇場の芸術監督へのインタビューです。中のインタビュー写真はワタシが撮りました。

3人へのインタビューをチラ聞きしながら個人的には、宮城聰さんがおっしゃっていた「地域の文化的アイデンティティ」のお話を興味深く聞きました。それぞれの土地柄に根ざした産業や独特な食習慣が、観光資源としてもてはやされている昨今ですが、日本国内においては地域差なんてものは実はほとんどない、というようなお話。たしかに日本は、どこまで行っても田んぼばかりですものね。アーティストの役割、公共劇場の役割はそういうものを超越してつくっていくことなのだ、というようなお話だったかと思います。

掲載戯曲はマレビトの会『アンティゴネーへの旅の記録とその上演』。フェスティバル/トーキョーのプログラムとして、これから上演される作品ですから、観劇前にチェックされるのはいかがでしょう。

表紙の写真、今回もかわいいですよ〜。撮影は静岡県舞台芸術公園内にある楕円堂の前で行いました。当日はあいにくの雨でしたが、前号の撮影の時も雨だったんですよね。次号撮影の時はテルテル坊主を吊るす予定。

[第三次]シアターアーツ52 2012秋
http://theatrearts.activist.jp/
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by enikaita | 2012-11-01 23:15 | 舞台芸術
志の輔らくごin ACT「中村仲蔵」
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立川志の輔師匠の人気公演、「志の輔らくご」のちらしをつくりました。
落語はあらかじめ演目を出さないのが通例のようですが、今回は、ちらしをご覧になればおわかりのように、どどーんと「中村仲蔵」です。

先日、小金井のホールで開催された「志の輔らくご」を拝見しました。その際に志の輔師匠がマクラでおっしゃっていた話からデザインのヒントを得ました。それはホールと寄席の違いについてのお話でした。

通常、落語は寄席で行われます。100人かそのくらいの客を相手に、演者は客席よりも高い位置(文字どおり「高座」です)にいて芸をする。いっぽう「志の輔らくご」は、ホールで行われます。ホールは場所によっては1000人以上を収容し(今回のACTホールもそうです)、客席は舞台よりもはるかにせり上がっている。そこで一人、語りのみによって場を成立させねばならぬ緊張感は、凄まじいものと思いますが、そこのところはひとまず置いといて、寄席とホールには、そういう根本的な違いがあるということは、ガッテンしていただけましたでしょうか。

チラシに演目を入れてください、というのには少々驚いたのですが、敢えてあらかじめ演目を知らせてしまう、ということにはおそらく、「寄席ではなくホールで行われる落語」への、志の輔師匠の特別な思い入れがあるのだなと感じました。

落語には長い年月を経て洗練されたいわゆる「寄席文字」というものがあります。でも今回は、寄席文字はあわないだろうなーと、漠然と思っていて、とはいえ、一般的に使用されているようなフォント(明朝やゴシック)にしたところで、いまひとつ特徴を捉えきれない。この際、寄席文字に代わる新しい書体……なんと命名したらいいかわからないのですが、ホール寄席文字、といいますか、志の輔らくご文字といいますか、寄席文字のようで寄席文字でない、すこし寄席文字っぽい書体……どこかの辣油のようになってしまいましたが……そういうのをこしらえてしまえ! というプランを思いついたわけです。

本来筆で書かれる寄席文字の、筆の感触をちょっとだけ大事にしながら、文字をおこしました。「村」の字の点のみが赤いのは、「中村仲蔵」の話の中に出てくる「朱鞘」のイメージです。

今回は、たゆまぬ努力と工夫で歌舞伎界をのぼりつめた中村仲蔵丈と、1000人の聴衆を相手に連日観客をわかし続ける立川志の輔師匠に、いい勉強をさせていただいたなあ、と思っております。
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by enikaita | 2012-10-24 19:16 | 舞台芸術
アーノルド・ウェスカー連続上演
イギリスの劇作家アーノルド・ウェスカーの作品のうち、三部作の中のふたつ、『大麦入りのチキンスープ』『ぼくはエルサレムのことを話しているのだ』が、東京演劇アンサンブルによって連続上演されます。

どちらもタイトルがいいですよね。訳は木村光一さん。

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『大麦入りのチキンスープ』は、ユダヤ労働者とファシスト党が抗争するデモの一日(1936年10月)からはじまり、理想の生活を描きながら社会運動に身を投じる妻サラと、何事にも意欲を持つことができないまま時をやり過ごす夫ハリイを中心に、ユダヤ人のカーン一家の1956年までを描きます。

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『ぼくはエルサレムのことを話しているのだ』は『大麦〜』と絡みあうように構成された作品。こちらではカーン家の子供たちがクローズアップされます。田舎ぐらしに理想を見出した娘夫婦たち。

台本を読みました。数十年前のイギリスが舞台ですが、時代の閉塞感が震災後の日本とすごく似ているのでしょうね。グサグサとセリフが刺さってきました。ちゃんと上演を見たらば、もっといろいろな「今を生きぬくためのヒント」が得られそうです。

というわけで、チラシをつくらせてもらいました。
二つ折りになってて、裏表がそれぞれの作品のイメージ、開いた中面は共通情報です。イメージの参考にしたのは『ぼくはエルサレム〜』のほうで、娘夫婦が描いた理想の生活、つまりウイリアム・モリスの社会主義ユートピアです。劇団の人に教えてもらったのですが、「モリスの黄金律」というのがありまして、本の版面を、ノドを「1」とすると、天・小口・地の順番に1.2倍していくというもの。ノドをいちばん小さくするというのは、すごくゼイタクなレイアウトのような気がするんですが、ちらしでも採用しました。これからもこっそり参考にしよっと。

使用の英字フォントですが、その名も「Utopia」という名前のがあったので、それを全面的に採用しているのでした。

東京演劇アンサンブル
大麦入りのチキンスープ
ぼくはエルサレムのことを話しているのだ

9月6日〜17日 ブレヒトの芝居小屋
詳細はコチラ
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by enikaita | 2012-09-04 12:13 | 舞台芸術
[第三次]シアターアーツ51 2012夏 表紙写真
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今回から表紙がプチリニューアルした、演劇評論誌「[第三次]シアターアーツ」51号の表紙写真。
これまでも各地の劇場の外観等を表紙にしてきましたが、今号からはモデルさん登場と相成りました。撮影場所はKAAT神奈川芸術劇場の屋上にあるアトリエガーデン。稽古場から見える庭に舞台のような板張り空間があるすてきな場所です。なにかイベントとか公演とかやることがあるのかなー。

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撮影は4月下旬でした。あいにくの雨予想だったので、長靴と傘を持ってきていただきました。
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こちらは表紙候補で最後まで残った1枚。だんだんリラックスしてもらえてよかったです。

次号分の撮影はすでに終了。こちらもお楽しみに。

[第三次]シアターアーツ
http://theatrearts.activist.jp/
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by enikaita | 2012-07-24 23:21 | カメラ・写真
劇作家協会公開講座「SHINSAI Theaters for Japan in Tokyo」
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日本劇作家協会、2012年夏の公開講座のチラシをつくりました。
8月4日(土)は横内謙介さん、長谷基弘さんによる実際の舞台を使ったワークショップ「劇場でワークショップを」。
8月5日(日)は短編戯曲のリーディング上演「SHINSAI Theaters for Japan in Tokyo」。東日本大震災に触発された日米の演劇人が集い、今年の3月11日にアメリカでリーディング上演をしました。その日本公演です。参加作家は鴻上尚史さん、平田オリザさん、坂手洋二さんなどをはじめとした、日本を代表する劇作家のほか、『動物園物語』のエドワード・オールビー、『エンジェルス・イン・アメリカ』のトニー・クシュナーなども名前を連ねています。一回こっきりの公演なので、注目ですよ。(日本語上演)

チラシには空の写真を散りばめました。
ちょっと安易かもしれませんが、「空は世界をつないでいる」というイメージです。
ニューヨークも東京も三陸も福島も、空は同じですからね。

詳細は日本劇作家協会のHPへ。
http://www.jpwa.org/

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by enikaita | 2012-07-17 00:38 | 舞台芸術
悪シキ同胞ト共ニ悪人トナレ
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オイリュトミー・パフォーマンス『悪シキ同胞ト共ニ悪人トナレ』のチラシをつくりました。定方まことさんと鯨井謙太郒さんのオイリュトミー・ユニット「コルヴス」の東京公演。今回のチラシはどどーんと、二人の顔がメインです。
お二人ともパリッとした顔立ちですから、インパクトのある感じになりました。
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裏面は混沌としてます。

この人たち、ステージ上で死ぬんじゃなかろうか」と思うほどのギリギリ限界ダンスで、いつも度肝をぬかれます。小規模のダンス公演なら、少なくとも土日で2回というのがよくあるパターンですが、今回はまるで能のように一回こっきりの公演。かなり気合はいってるんじゃないかなあ。楽しみです。


コルヴス・オイリュトミー・パフォーマンス
『悪シキ同胞ト共ニ悪人トナレ』

2012年7月22日(日)20時開演
中野テルプシコール http://www.studioterpsichore.com
構成・演出・出演 CORVUS(鯨井謙太郒+定方まこと)
照明デザイン 丸山武彦
宣伝美術  奥秋圭

http://corvus-eurythmie.blogspot.jp/
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by enikaita | 2012-07-16 01:01 | 舞台芸術


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