「日報」を名乗りながら、更新はときどき。
by enikaita
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
タグ:山 ( 13 ) タグの人気記事
富士礼賛
f0072231_2293128.jpg

富士山が世界遺産に登録されたということで、私の故郷周辺では、たいへん盛り上がっているようです。子供の頃からのなじみだった神社も構成資産として入っていたりして、感慨深いです。
その喜びがいかなるものなのかというのは、すでに故郷を離れて20年が経とうとしている今、あまりイメージが沸きませんが、無数の地元の方たちの尽力や地道なPR作戦が功を奏したのだと思います。おめでとうございます。
でも個人的には、ちょっと富士山を過小評価していやしまいか、と思うわけです。本当に世界「文化」遺産でいいのかなあ。私が抱いている富士山のスケール感より、ちょっと枠組みが小さい気がするんですね。きっと地元にも同じ思いの方がいらっしゃるんではないかしら。
「構成資産」を概観すると、「それって文化遺産ではないのでは?」と思われるものがあります。富士五湖や忍野八海、胎内樹型の洞穴は、山梨県のホームページでは〈文化遺産〉として見事に説明されていますが、やはり強引な印象はぬぐえません。これらはどう考えても〈自然遺産〉とすべきものでありましょう。

そこで調べてみると、世界遺産には〈複合遺産〉というのがあるんですね。中国の泰山と黄山、トルコのカッパドキアにギリシャのアトス山、オーストラリアのウルル(エアーズロック)などがこの〈複合遺産〉になっています。富士山というのは、文化遺産と自然遺産、どちらの領域も横断しているわけですから、まさにこちらのほうがしっくりくる印象です。そして今回の構成資産を見ても、複合遺産的な内容になっています。ところがユネスコ的には自然遺産としての要件が満たされないというんですね。まあそりゃそうでしょう。頂上まで山小屋が林立し、青木ヶ原樹海には粗大ごみ、北と東の裾野には自衛隊の演習場と、その自然を人間にしゃぶりつくされているのが、現在の富士山です。
しかしながら世界的に見て、あんなに人が登りたがる山が他にあるのでしょうか。せいぜい高尾山くらいしか登ったことがないような老若男女が、登頂のためなら山小屋の雑魚寝もいとわず、具のないカレーも我慢し(去年食べた時はハンバーグが載っていましたが)、登山道の渋滞にもへこたれず山頂をめざすのです。しかも毎年30万人近くも。これはすごいことですよ。世界遺産というものがある種の聖性を担保するためのものであるとするならば、富士山とはその真反対の俗物性を含めて、評価されるべきものなのではないかと思うわけです。富士山は自然遺産だの文化遺産だのという小さな枠組みにはおさまらない領域にあるのです。

また富士山の面白さとして〈その存在自体を超越したシンボル性〉があります。
例えば富士山をモチーフにしたロゴマークをよく見かけます。だれもがひと目で富士山だと思う、三角形の上のトンガリ部分が削られたあの形。あの台形は、実際の富士山からは完全に一人歩きをした「フジ」という図形、としかいいようがないものになっています。葛飾北斎が描いた富士のデフォルメ感も含め、デザイン化された「富士」が、実体の富士とはもはや別のものとして、長年描かれ続けてきたというすごさ。
〈富士〉を名乗る企業もたくさんあります。四国には「フジ」という大手のスーパーマーケットがあり、初めて見た時はたいへん驚きましたが、もちろん四国からは富士山は見えませんよ。いったいなぜ「フジ」なのか、いまだに謎です。それから「フジフイルム」に、もうなくなっちゃったけど「富士銀行」、あと「武富士」なんて会社もありましたね。わが町にも「富士ガーデン」というスーパーがあります。
銭湯の「富士山のペンキ絵」というのもありますね。全国にいったい何件の銭湯で富士山が拝めるのでしょうか。富士山のペンキ絵がある全ての銭湯は、ただちに世界遺産に追加登録されるべきと思っています。西荻の天狗湯もこれで世界遺産の仲間入り! 千代の富士、富士櫻、北の富士、旭富士、日馬富士あたりもただちに世界遺産入りを検討すべきでしょうね。

そういう冗談はともかくとして、各地に築かれた富士塚に見られるように、富士山をめぐる信仰もかつてたくさんあったといいます。それらは信仰であると同時に観光でもあったはずで、古えから聖と俗とが混在するのが本来の聖地の姿。現在も富士の裾野には、たくさんの新興宗教の本部がありますが、これらを聖と見るか俗と見るかは、それぞれの方にご判断を委ねるとして、さまざまな人の欲望や愛や信仰心がうずまきながら、なにくわぬ顔でたたずんでいるのが富士山のすごいところです。

故郷に帰る毎に、かつて住んでいた町がこんなにも小さかったのかと愕然とします。しかも行く度毎にますます小さくなっていく。その中で真正面にそびえる富士山だけが、圧倒的な質量をもって私に迫ります。富士山だけは、見る度に大きくなり、私を圧倒するのです。
[PR]
by enikaita | 2013-06-24 02:49 | 時事ネタ
安藤久蔵さん連続講演会第8回目(ついに102歳です!)
f0072231_22533234.jpg

「西荻のフォレストガンプ」こと、コーヒー豆卸「アロマフレッシュ」店主、安藤久蔵さん講演会、次回は2月20日(水)です。
ちなみに安藤さん、2月に誕生日を迎えるのです。102歳!  ちょっと早いけど、おめでとうございます!
なので、101歳講演会は前回で終了。次からは102歳講演会です。チラシの数字も「102」となりました。

前回は山について、時代を行ったり来たりしながら伺いました。初めての日本アルプス・燕岳では、大学の先輩・槇有恆(日本に本格的にアルピニズムをもたらした著名な登山家、日本マナスル登山隊の隊長)の指導を受けたそうです。ほか、京都学派の人たち(西堀栄三郎、今西錦司)との登山など、安藤さんのお話は、私には驚きの連続でしたが、山に興味が無い方にはちょっとマニアックすぎたかもしれませんね。
次はそろそろコーヒーの話にたどり着くと思います。安藤さんがコーヒー豆の販売を始めたのも、山がきっかけだったとのこと。安藤さんが70〜80歳くらいのころのお話が中心になると思います。

開演前にいつもの恒例、安藤さんのコーヒーと、「西荻おやつ」が振舞われます。
全講演終了後は講演会をもとにしてまとめた「安藤久蔵ものがたり(仮)」を出版いたします。
そろそろ準備に入らねば。こちらもお楽しみに。

安藤久蔵 連続講演会 第8回
2月20日(水)午後6時15分〜9時
(講演7時開始/最初の45分はコーヒータイムです)
会場:かがやき亭(西荻北4-4-4)
料金:1000円(安藤さんの珈琲+西荻おやつつき)
聞き手=奥秋圭(西荻丼前編集長)


かがやき亭の場所はこちら


 ある時は船団を率い世界の海へ、またある時は登山仲間と世界の高峰へ。太宰治と酒を酌み交わし、小津安二郎監督に映画界に誘われたこともあるという西荻の宝・安藤久蔵さんの連続講演会を開催します。102歳にして驚異の体力を維持し続けるヒミツから、人生のウラ話まで、なんでもきいちゃいます。
 毎月第3水曜日、2013年4月まで全部で10回の講演を予定(早期終了の可能性あり)。終了後は、この講演を基にした「安藤久蔵ものがたり(仮)」を出版いたします。



申し込みは上画像の申し込み先まで、電話またはメールでご連絡くださいませ(画像はクリックで拡大できます)。
[PR]
by enikaita | 2013-01-30 23:23 | 西荻
伊豆ヶ岳に行ってきました
行ってきたのは4月下旬ですから、もうひと月以上も前のことなのですが、せっかくなのでご報告を。
登山する人たちには「奥武蔵」と呼ばれるエリアを代表する山、伊豆ヶ岳に行ってきました。

f0072231_218996.jpg

西武秩父線「正丸駅」下車。伊豆ヶ岳は登山口までバスに乗る必要がなく、鉄道の駅から駅までを歩くコースになります。バスの時間にむやみに焦る必要がないのがいいところですね。というわけで出発!

f0072231_2183065.jpg
いきなりのトラップは駅にありました。だまし絵のように時空が歪んだ階段。写真を加工しているのではなく、本当にこのままなのです。山に登る前にここで怪我して帰った人とかも、いるかもしれませんね。

f0072231_21131583.jpg
というわけで、途中をだいぶはしょって、いきなり伊豆ヶ岳の核心部へ。東京近郊のハイキングコースにめずらしく、鎖場があるのです。基部でしばしたたずむわれら登山隊。
f0072231_21291360.jpg
鎖場があることはあらかじめ知ってたんですけどね、想像よりもスケールがでかいのでびっくりしましたよ。これを越えたら山頂です。

f0072231_21341386.jpg
登山隊メンバーのテラオ氏が、コーヒーセット(ミルも含む)を持ってきてくれましたよ。山頂で飲む淹れたてコーヒーは格別です!
4月下旬の伊豆ヶ岳山頂は、山桜の花びらが散っていました。

f0072231_21354493.jpg
ぼちぼち下山開始。「山道」の標識がなんともたよりないですが、たぶんこっちで合ってるはずです。

f0072231_21374125.jpg
しばし歩き続けて、そろそろ子ノ権現というところで、山の中になにか見つけました。あれはいったいなんじゃらほい?

f0072231_21385153.jpg
こ、これは……! だいぶ近づいちゃいました。山の中に置かれた謎の手。手のひらの肉感的なフォルムからして、仏像の一部でしょうかね。

f0072231_21403170.jpg
というわけで子ノ権現到着。金のわらじがお出迎え。健脚の神様なのだそうです。どことなく都築響一の『珍日本紀行』的空気感がただよう山の中の神社です。
f0072231_2142382.jpg
いやに発色がいい仁王像。この先にある売店のおじさんとおしゃべりをしたのですが、いまひとつなにおっしゃっているのか判然としないのです。東京近郊でも、こんなに方言が強い地域があるのですね。で、このイントネーション、どこかで聞いたことあるんだよなー……と記憶の糸をたどっていったら……思い出しました!

志村けんがやってるおばあちゃん、あるいは神様のしゃべり方なのですよ! 「とんでもねえあたしゃ神様だよ!」 のアレです。シムケンも東村山ですし、方言として共通のものがあるのでしょうね。
[PR]
by enikaita | 2012-06-06 22:17 |
安藤久蔵100歳登山隊(その3)
f0072231_18443986.jpg
ロープウェイで行ける千畳敷から木曽駒ヶ岳(2956メートル)の山頂へは、いったん木曽中岳へ登ってそこから少し下り、再度登りかえさなければなりません。今回は団体登山ということもあって、行動時間が短く、100歳の安藤さん85歳の矢島さんは中岳で憩いの時を持ち、登山隊の他のメンバーの木曽駒往復を待つことになりました。ここで無理をしないのが長寿の秘訣? とはいえ中岳の標高は2925メートル。気圧の関係でお菓子の袋なんかがパンパンにふくらむような場所ですから、こんなところまで登ってきた合計185歳に乾杯です! 

f0072231_1915450.jpg
そのスーパーじいちゃんズの中のもう一人、85歳の須田さんは、メラメラと登頂に意欲を燃やしていました。登山家の安藤さん、地元の矢島さんと違って、木曽駒は初めてとのことだったのです。ならばと私は須田さんに同行しました。中岳から木曽駒ヶ岳山頂往復は、1時間もあれば十分。というわけで須田さん、あっけなく登頂

いったん木曽駒から下り、再度中岳に登りかえします。頂上で待っていたのは矢島さんと安藤さん。
f0072231_1901352.jpg
矢島さんはさわやかな山頂の風にあたりながら、昼寝タイムを満喫していたようです。

f0072231_194209.jpg
全員がそろったところで、ここからは集団で下山。安藤さんを先頭に、中岳山頂から下山地点まで稜線移動開始。スタスタと前を行く安藤さん。
f0072231_1944678.jpg
本格的な下山開始の前に記念撮影。270歳登山隊の揃い踏みです!! 左の岩、人の顔みたいでしょ。これが天狗岩です。
f0072231_1972057.jpg
下山の先頭を行く安藤さん。下りが速い! その理由は足元の安定感。驚きました。たとえば誰しも、ちょっと浮石を踏んじゃってバランスを崩すものなんだけど、安藤さんがもしそうなったとしても、ぱっとバランスを取り直してリカバリーするんです。体力は50代〜60代で通用するんじゃないでしょうか?
f0072231_19103056.jpg


というわけで無事、千畳敷に下山!
f0072231_19104483.jpg
まさに凱旋の図です。ちょっと昼食。登山のつかれも見せず、立ったまま全員分のコーヒーを淹れる安藤さん。ワイルド〜!
f0072231_19112830.jpg

あとはロープウェイで下るだけ。雲の上から雲の下へ。その途中の、雲の中を通過中です。
f0072231_1913939.jpg

ロープウェイを降り、あらためて無事に戻ってきたよろこびをかみしめ合う安藤さんと矢島さん。おつかれさまでした〜!
f0072231_19135475.jpg

本当に貴重な機会でした。またあるといいなあ。次はどこに行こうかなんて、そういう話をする100歳。そういう人に、わたしはなりたい。(おわり)
[PR]
by enikaita | 2011-08-28 19:34 |
安藤久蔵100歳登山隊(その2)
f0072231_23135524.jpg
千畳敷ロープウェイを使ったらあっという間に標高2600メートル! このロープウェイは昭和42年に開通したとのことですが、安藤さんは開通時に招待されたことがあるそうですよ。槇有恒に誘われて山岳部に入り西堀栄三郎に南極越冬隊に誘われた男ですから、ロープウェイ開通時のご招待も当然でしょうね。昭和42年というのは1967年なのですが、計算するとこの時、安藤さんは56歳。今の私より歳上なのか〜。100歳ってほんとすごいね。もちろんロープウェイ開通前の木曽駒ヶ岳にも登頂経験有り。「あのころは大変だったねえ〜」とおっしゃってました。
f0072231_23141344.jpg

というわけで何の苦もなく千畳敷着。ピーカン晴れです。軽く腹ごしらえして、安藤隊イザ出発!
f0072231_2314241.jpg

途中、景色を眺めながらの山歩きです。千畳敷の真正面は南アルプスの山々。北の甲斐駒ヶ岳から南の聖岳まで、3000メートル級がほぼ見渡せます。しばし立ち止まって美しい景色に見入る安藤さんと須田さんの185歳コンビ。
f0072231_23233198.jpg

足取りも軽い安藤さん。赤いソックスとニッカポッカのレトロ山男スタイルです。
f0072231_23242256.jpg

安藤さん、須田さんと並ぶ高齢、伊那在住の矢島さんは、登山道でしばし休憩、郷土の山々を解説していました。
f0072231_23264822.jpg


(つづく)
[PR]
by enikaita | 2011-08-15 23:31 |
安藤久蔵100歳登山隊(その1)
西荻丼でもおなじみ、「西荻のフォレスト・ガンプ」安藤久蔵さん100歳が、日本アルプスのひとつ木曽駒ヶ岳へ登山するとの情報をききつけ、同行して参りました。
木曽駒ヶ岳の標高は2956メートル。ロープウェイで2600メートルくらいまで一気に上がれるとはいえ、持ってきたお菓子の袋がパンパンにふくらむほどの高所ですから、あなどってはいけませんよ。

おもに西荻在住の、ふだん安藤さんと登山をされているみなさん総勢約20名とともに、早朝西荻窪駅前に集合。自動車に分乗し、ひとまず長野県伊那に向かいました。

f0072231_23323625.jpg
私が乗った車を運転していたハセガワさんが、高速道路のサービスエリアで捕まえたヤマトタマムシ。とてもきれいです。なんだか幸先いいですねえ。

f0072231_23381852.jpg
伊那に到着し、まず本場のおそば屋さんで腹ごしらえ。その後、今回の登山のいろいろなお世話をしてくださったヤジマさん宅へ向かいました。写真はニッカポッカ姿がカッコイイ安藤さんです。ヤジマさん(父)は書画骨董の収集家で、私でもその名を知っているような大物のお宝が部屋の中にずらり! ほんとに驚きました。そして「暑いから扇風機を持ってきますね」と出てきた扇風機にまたびっくり。こ、これは!
f0072231_23401693.jpg


この日は翌日の登山に備え、ふもと駒ヶ根のコテージで一泊。コテージでさっそくコーヒーを淹れる安藤さん。
f0072231_23424530.jpg
隣でそのコーヒーを待っているのは、西荻南にある須田時計店の須田さんです。須田さんも登山好きで、つい一週間前に八ヶ岳の最高峰・赤岳に登頂していらしたとか。ちなみに須田さんも大正生まれの85歳! 先述のヤジマさんも同い年とのことですから、なんと100+85+85=270歳登山隊!

f0072231_2346096.jpg
夜はバーベキュー。安藤さんのよく食べること! そういや以前、「米は1日5合食べる」と話してたもんなあ。そのかわりアルコールはちょぴっとだけ。よく食べ、お酒は控えめなのが、100年間で確立した安藤流の健康管理なんでしょうね。

ヤマトタマムシを捕まえたハセガワさんが、バーベキューのBGMとして流していたのはなんと、蓄音機です。ハセガワさんがお持ちだったのは、あまり馴染みのない迷盤(失礼!)ばかりでしたが、一枚だけ知ってるレコードがありましたよ。
f0072231_23505019.jpg
トニー谷の「さいざんすマンボ」
駒ヶ根の夜は楽しく更けゆくのでした。
(つづく)
[PR]
by enikaita | 2011-08-10 00:04 |
富士登山の記(その3)
f0072231_1452772.jpg
富士山吉田口頂上は賑やかです。まず眼に入るのは久須志神社。「くすし」と読みます。これはもともと「薬師」だったのが廃仏毀釈で転じて、読みだけが残っているのでしょう。こちらではTシャツに御朱印を押していただきました。
久須志神社のほかに三つの売店兼宿泊施設があって、そのうちの一つは「東京屋」という名前。大都会だな、おい。
f0072231_1571281.jpg
写真に撮った火口は、あの迫力がぜんぜん伝わってこなくてびっくり。ぜひ直接見に行ってください。私が親戚などからさんざん聞かされていた富士山格言は「一度も登らぬバカと二度登るバカ」。一度も登らぬはバカということですよ! 私は二度目なので、晴れて再度バカの仲間入りです。ありがとう

山頂では火口を一周。これをお鉢めぐりと言います。所要時間は1時間ちょっとかな。吉田口頂上とちょうど反対側くらいの位置に、富士山最高峰の剣ヶ峯3776メートルがあります。富士山測候所の建物がまだ残っていて、なにやら工事をしていました。富士山の頂上のトンガリ部分は剣ヶ峯のほかに、白山岳、久須志岳、大日岳、伊豆岳、成就岳、三島岳、雷岩があります。
f0072231_264188.jpg
剣ヶ峯手前の最後の登り坂、通称「馬の背」。日本でいちばん空気がうすい坂道です。ここを登りきれば、日本の最高地点。
f0072231_292638.jpg
今回の富士登山を主催した友人。無事登頂を果たした感慨にふけりつつ火口をながめるの図です。
f0072231_2193519.jpg
そうそう、この登山は「復興祈願登山」。みんなの気持ちを合わせて、頂上から祈るというのが目的でした。その前におそろいの富士山牛王宝印Tシャツで記念撮影。これは八合目の白雲荘という山小屋の前で撮影しました。このメンバー全員が登頂し、富士山頂から被災地の方角へ黙祷をささげました。なんと新聞記事になってます!
f0072231_222149.jpg
お鉢めぐりを終えたら腹がへってきました。先述の「東京屋」のおとなり、「山口屋」に入り、月見うどんを注文。これがほんとの富士そばだな、と思いつつ、味も富士そばに近いことに気づきました(うどんですけどね)。ただし値段は一杯1000円の山頂価格。何の変哲もないうどんでしたけど、沁みましたね〜。空腹だったので、うどんが出てきたとたんに写真を撮るのを忘れ、反射的にタマゴをかき混ぜてしまいました。
f0072231_2294859.jpg
ふう〜あったかいものを食べて一息つきました。山口屋の前には日章旗の他、「富士山頂上」と書かれた三角形のペナントが。ぷぷぷ。いまどき誰が買うんだこんなもの?
f0072231_236584.jpg
……買っちまいました「冨」「士」「山」と一字ずつ小さくなってるあたりとかキュートです。まあ、人生のうちでペナントを買うのはこれが最初で最後だろうな。肩には久須志神社の御朱印です。
f0072231_2393447.jpg
名残り惜しくも下山スタート! ちょっと傾いた陽が山小屋にあたっていてきれいだったので、立ち止まって撮影中、のところを隠し撮りされてました! これはいい写真。この時私が撮ってた写真のほうは、もうお話にならないレベルでした(笑)。

(富士登山の記おわり)
[PR]
by enikaita | 2011-07-19 23:55 |
富士登山の記(その2)
f0072231_1113538.jpg
富士山の七合目あたり、小屋が林立する登山道の左側にあるのは下山道です。登山者で渋滞するような山ですから、登山道と下山道が分かれている個所があるんですね。山小屋で使う荷物や食料を載せたブルドーザーが、ときどきここを通ります。ちょうどこの写真の上の方にブルドーザーがいますね。下山はこの道をテケテケと行くことになります。
f0072231_1154999.jpg
山小屋が多いという理由で登山者から「小屋ヶ岳」の異名がある八ヶ岳でさえ、山小屋に出会う頻度は一時間歩いて一回というところでしょう。しかし富士山の場合、七合目から九合目の手前まで、歩いて15分おきくらいに山小屋に出くわします。この山小屋銀座、登山経験の豊富な人にとっては、どこまで行っても世間から抜けられないというような、もどかしさを感じるのでしょうが、登山経験のあまりない人にとっては、短いスパンで目標物が出現するので、かなり励みになるんじゃないかな。
世界遺産みたいなヨーロッパ的尺度では、人跡未踏の野放図な自然こそが「聖地」とされ、、富士山のような山小屋だらけの場所は「俗」の山になるのでしょう。でも「巡礼」と「観光」が紙一重であるのと同様、「聖」と「俗」は紙一重。折り重なるように建つ山小屋の連なりを見ると、「俗の聖性」といいますか、ともかく大きなエネルギーを感じざるを得ません。たいした信仰も持たない老若男女が毎年、大挙して訪れ、「一生に一度は」を合言葉に、たいした登山経験もないのに息を切らせながら山頂をめざすという、無意味な行為にうちこんでいることは、ほとんど「奇跡」としか思えないのですがね。
ところで富士山の山小屋には「ホテル」を名乗っているところが何軒かありますが、こちら、やっぱり山小屋ですからご注意を(笑)。各小屋の入り口にはたいてい金剛杖が売られていて、有料で焼印を入れてくれます。

f0072231_1255269.jpg
もう一つ、富士登山の目標物となるのが鳥居です。「ゲート」を見れば、どうしてもくぐりたくなるのが人情というものでしょう。まず目指すは七合目の山小屋「鳥居荘」のゲート。鳥居荘のスタッフさんが着ていたおそろいハッピがかわいいなあ。
f0072231_1291437.jpg
ずーっと先に見えているのが、九合目の鳥居。登るごとにだんだん近づいてきて、ここまでたどりついたらあと一歩です。でもここからがキツイ。これは登ったあとでの感想ですが、九合目以降の登山道、たぶんわざとキツめにつくってあるんじゃないかなあ。「そう簡単には登らせないよ」という、先人のいらぬ演出なのではないかと思います。

f0072231_1412489.jpg
最後のゲートは山頂の手前。この鳥居をくぐったら、そこが吉田口頂上です。

(つづく)
[PR]
by enikaita | 2011-07-16 23:59 |
富士登山の記(その1)
f0072231_23224417.jpg
太陽が登る直前の朝4時、ここは富士山五合目です。すでに標高2350メートル。

このブログでも何度か取り上げたことがある「富士山牛王宝印Tシャツ」をつくっている上の坊によるプロジェクト「震災復興祈願登拝」に参加しました。いわゆる昔の「お伊勢参り」でも、誰かの代わりに参拝するということが、よくあったようです。富士山は、日本を代表するパワースポット。想いを同じくする人たちがみんなで苦労しながら登って、来られない方々に代わって頂上から震災復興祈願をしようというのが今回の登山の趣旨であります。
とはいえ私、あいにく苦労しながらとかあまり思わないんですよ。無心に登る行為は何にも代えがたく気持ちがいいですからね。

f0072231_23391730.jpg
出発! 太陽が今まさに登りはじめました。登りはじめた太陽の方角に輝くのは山中湖
f0072231_23442083.jpg
山腹をまいて吉田口登山道と合流。そこからしばらくすると六合目。ここが森林限界で、ここからはどーんと山頂まで見通せます。山小屋がのようにつらなっています。思えば山に登りはじめたのは1999年に富士山に登ったのがきっかけでした。その後いろんな山に行ったけれど、いくつも連なる小屋をひとつづつ乗り越えるように登っていく山なんてのは富士山以外にありません。世界的にも特殊な風景ですよ、これは。特定のどの宗教、というようなスケールの小さい話ではなく、あらゆる人にとっての「巡礼」の山だからこその風景なんでしょうね。個人的なムチャクチャ意見なので聞き流してほしいところですが、世界遺産とかそういうヨーロッパ的な尺度では、富士山のスケール感には合わないんではないでしょうか。「巡礼」と「観光」の境界なんて、実際のところよくわかりませんしね。
f0072231_23545637.jpg

(つづく)
[PR]
by enikaita | 2011-07-15 23:59 |
高尾山から陣馬山へ
f0072231_2237196.jpg
高尾山から陣馬山へ。途中の景信山付近で見た看板。「ゴミも恋人も捨てないでね」。以前に全く同じものを南アルプスの大門沢小屋付近で見かけたことがあります。もしかして全国展開してるのかなあ。どこかの誰かがこつこつと建てたんでしょうか。よく公園とかで見かける「世界人類が平和でありますように」の看板みたいな感じかしら。

f0072231_2363826.jpg
さて、そんなことを考えているうちに陣馬山までやってきました。山頂にあるのは白い馬。陣“馬”山だからでしょうが、なかなか唐突で、ちょっと気味が悪いですね。像の裏にまわるとプレートがついていて、昭和40年代製とのこと。かれこれ40年はここに建っていることになります。高度経済成長の真っ只中、山の上に白い馬を運びあげちゃうくらいの時代のイキオイがあったんでしょう。かの東京電力福島第一原子力発電所と同世代。白さもやや鈍ったこの馬の像は、いわばあの時代の名残。原発と白馬、全然関係ないようでいて、どこかでつながっているような、妙な気持ちになりました。

高尾山から陣馬山は、いわゆる「山深さ」とは無縁の、都会のオアシスです。たしかに人工物が多いけれど、都心から電車でわずか1時間、しかも電車を降りてすぐに登山を開始できる。たくさんの人に愛される理由がわかります。

f0072231_2346496.jpg
陣馬山からは「和田」というバス停目指して下山。たどり着いたのは斜面に茶畑が広がる美しい農村、藤野町佐野川地区です。ここは「にほんの里100選」に選ばれているそうです。土蔵のある家に住む忠実な番犬に吠えられました。

f0072231_23512693.jpg
小さな山旅の終わりはバス停の前。泥を落として都会に帰ります。

Nikon F80s AF 35mmF2D 400UC

[PR]
by enikaita | 2011-06-21 23:57 |


カテゴリ
以前の記事
タグ
お気に入りブログ
検索
ブログパーツ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧