「日報」を名乗りながら、更新はときどき。
by enikaita
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
<   2012年 03月 ( 3 )   > この月の画像一覧
第9回杉並演劇祭 開催ちゅう
f0072231_2294017.jpg
ご報告が遅れましたが、31日まで開催中の第9回杉並演劇祭のポスターと総合パンフレットをつくりました。

フェスティバル・ロゴはこれまで使われていたものをそのまま使用しています。あとはイキオイがほしいよなあと思いまして、後ろに元祖天才バカボン風のピカピカを入れこみました。ロゴの周りのまわってるのは山椒魚

杉並といえばやっぱり西荻。西荻といえばピンクの象だよなあ……と思って、最初はピンクの象にまわってもらおうと考えたのですが、それではあまりに地元びいきが過ぎるので(笑)、ちょっと考えなおしました。
杉並の文豪といえば清水町(四面道のあたり?)に住んでた井伏鱒二。というわけで山椒魚は、井伏センセイの代表作『山椒魚』からの連想です。なにぶんあわただしくつくったので、ちょっと強引なアイデアになってしまいました。……でも、杉並名物キャラのなみすけって山椒魚じゃないのかなあ?

そういや西荻のコーヒー豆屋、101歳の安藤久蔵さん、学生時代に井伏鱒二先生の家で天丼をごちそうになったことがあるんだそうです。井伏邸を訪れたときに庭木の手入れをしていたのが、安藤さんの一歳年上にあたる太宰治で、その後太宰とは、何度もカフェに行ったり、酒を飲んだりしたんだそうですよ。

話をもとに戻しましょう。
総合パンフレットには「杉並区劇場MAP」をつけました。なにぶん突貫工事だったので、杉並演劇祭参加の公演がない劇場を入れられなかったのが個人的には心残りですが、南阿佐ヶ谷あたりにいくつも小さな劇場があるのを知ることができたのは収穫でした。
まあ、寺山修司の市街劇『ノック』も、阿佐ヶ谷一帯で上演されたわけですし、建築としての劇場だけが劇場じゃない。いたるところどこでも劇場になるのだ!……というスタンスで本来はつくりたかったのですが、そういう地図をつくるには数年かかりますな(笑)。なので今回は時間切れ。

中央線の駅構内に貼ることになってたらしいんですけど、どこかに貼られたのかなあ。まだ見てないんですよ。
[PR]
by enikaita | 2012-03-28 22:45 | 舞台芸術
シアターアーツ50号表紙写真は「ブレヒトの芝居小屋」
f0072231_23252784.jpg
[第三次]シアターアーツ50号の表紙写真は西武新宿線・武蔵関にあるブレヒトの芝居小屋です。ここは東京演劇アンサンブルという劇団のアジト……もとい、拠点となっている劇場です。東京演劇アンサンブルは、俳優座養成所の三期生が組織していたチェーホフ研究会が発祥となっているそうです。私も最近二度ほど公演チラシとパンフレットをつくらせてもらってお世話になりました。

この芝居小屋、実はもともとは映画スタジオだったんですけど、劇団の人たちが改造して、79年に劇場としてオープンしたのだそうです。どことなく廃墟のような、あるいはアジトのような(失礼!)佇まいですけど、人の手がかかって、大事に使われてるというのがよくわかります。ステキな劇場だから、いろんな人に知ってほしいのですが、日本の現代演劇というのは、やる側も見る側もタコツボみたいなもので、自分が足を運ぶ範囲の外にあるものについては意外と知らない方が多いので、今回表紙で紹介することにしました。

これはついでの話なんですが、私が上京して最初に外国人が演出した芝居を見たのは、この場所でした。ヨーゼフ・サイラーという人が演出したハイナー・ミュラーの“問題作”『ハムレットマシーン』。客席のないがらんどうの空間に放り込まれ開演、黒い服を着た役者さんたちがぞろぞろ登場、それぞれ勝手に、例のわけわからんせりふ(「ブタのペストォ!」みたいなやつです)をがなりまくってました。お客さんは移動自由。挑発的な舞台だったので、若かった私はついつい「こういうのはひとまず乗っておこう」と、まんまと挑発されまして、上演中に役者さんに触ったり、手をたたいたり、通り道を通れなくしたりなどして遊んでいました(笑)。あとから聞いたうわさ話ですが、やっぱり私のような客が続出して、演出のサイラーがやりすぎる観客にダメ出しをしたことがあったらしいです。……まあともかく、『ハムレット』を読む前にこれを先に観たのは、いろんな意味で失敗でしたね(笑)。でも、だいぶ昔のことなのによく覚えてますから、やはりインパクトがあったのでしょう。

f0072231_23511031.jpg
こちら、芝居小屋の裏側です。中央が事務所とロビー棟、右が劇場、左はアパートみたいな感じなのですが、映画関連の事務所がいまもあるみたいですね。中庭の空間には洗濯物を干す紐が張られていて、晴れた日には洗った舞台衣裳とかがはためくのでしょうか。劇団ってのは「コミューン」なんだよな、というのを感じさせる空間です。

f0072231_2356269.jpg
こちらは正面の方から見た状態。以前このブログでも紹介しましたが(こちら)、このペンキ看板は、劇団の方の手書きです。この日にやってた『荷』という公演は、私がチラシをつくったもの(こちら)なので、劇団の方がそれをじっくりながめながら、この看板にしたのかと思うと、うれしい半面、気づかなかったアラが見つけられちゃうんじゃないかと怖くもありました。
なんでもその昔、劇団員のなかに映画の看板描きの仕事をされていた方がいたそうで、みんなでその人の技術を学び、それが今に伝わっているのだとのこと。

ちなみに表紙に採用されたトップの写真にうつっている人影、実はお客さんではなく、そこらで忙しく働いていた劇団の方を呼び止めて、「お客さんのふりをして歩いて下さい」と、お願いし、写りこんでもらったんです。ご協力ありがとうございました〜。
[PR]
by enikaita | 2012-03-27 00:22 | 舞台芸術
[第三次]シアターアーツ創刊50号!
f0072231_238734.jpg
季刊発行の演劇評論雑誌シアターアーツが、今回でついに創刊50号
思えば最初にN編集長にお声がけいただいたのが2004年夏の19号、それからずっと表紙と中身のデザイン・レイアウトをやっていて(ごくたまに原稿も書いたり)、ここ2年の「[第三次]」になってからは、表紙の写真までも担当(47号は除く)。演劇界でもっともおカタい雑誌と言われていますが、すこしでも読みやすい版面(はんづら)になるよう、じわりじわりと進化させてきたつもりです。

今号は、とんでもないことが起こった2011年を、舞台芸術を通して振り返るという特集号。例年どおり、評論家の投票による「ベスト舞台・ベストアーティスト」を掲載しています。が、今年はちょっと勝手が違いますね。震災前と後とでは、舞台の見かたががらっと変わってしまいましたから。恒例の年間総括座談会でも、たんに昨年の舞台を振り返るだけでは、あまり意味がないだろうということで、震災と原発事故をキーにして、議論が進んでいます。

ちなみに私が昨年、震災後に見た演劇の中で印象に残っているのは、松尾スズキが演出したテネシー・ウィリアムズの『欲望という名の電車』です。
実際は破綻しているのにその場を取り繕い、ウソをうわぬりすることで、自分でもそれが本当のことのように思いこんでしまう、とってもあつかいにくい女ブランチのことを、「こりゃ原発だよ!」とおもったわけなんです。まあブランチ=原発というのは、私の勝手な見立てで、松尾スズキさんがそれを意図したわけではないのでしょうが、まさか天下の名作『欲望という名の電車』を、原発で読み解こうとする日が来ることになるとは……。

ただお湯をわかすだけのために、処理に何万年もかかる放射性廃棄物を蓄積し、その問題は棚にあげて「安全・安心・エコ」を唱えつづけていた原発さんには、スタンリーのせりふ「こうなることは、はじめからわかってたんだ!」をあびせかけたいところです。おかげでスタンリーという人物の捉え方がだいぶ変わりました。……とは言え、『欲望〜』のスタンリーがトンデモ野郎だということに変わりはないわけですが……。でもブランチをめぐる状況というのは、原発をめぐるいろいろな状況に対しても、ときに示唆的なんじゃないかと思った次第です。
……おっと話がだいぶそれました。

表紙写真の劇場は、西武新宿線・武蔵関駅にある「ブレヒトの芝居小屋」。老舗劇団・東京演劇アンサンブルの劇場です。もともとはどーんと広い映画スタジオで、それを劇団の人が30数年前に改造したのだそうです。最近そこらじゅうにあるモダーンな公共劇場が持つ、どこか冷たい感じとは一線を画した、なにかが起こりそうな予感のするステキな劇場です。次回は表紙ボツ写真公開です。

[第三次]シアターアーツ
[PR]
by enikaita | 2012-03-24 23:59 | 舞台芸術


カテゴリ
以前の記事
タグ
お気に入りブログ
最新のコメント
検索
ブログパーツ
人気ジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧