「日報」を名乗りながら、更新はときどき。
by enikaita
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
<   2010年 09月 ( 9 )   > この月の画像一覧
中津川の常盤座
f0072231_2054655.jpg
常盤座の向いにあるのは常磐神社。見るからに「村の鎮守」、ちょっとした高台にあって趣きのある神社です。この日は常磐神社境内を舞台にした野外劇『人魚姫』からスタート。新聞紙の衣裳を身につけた地元の小学生をキャスティングし、プロの人形劇団の人たちがそれをフォロー。野外なのに声がよく響く、気持ちのいい場所です。

f0072231_22105318.jpg
すっかり言い忘れてたんですけど、この日常盤座で催されたのは、日本演出者協会による「演劇CAMP in 中津川」の最終日です。常盤座内ではワークショップやセミナーの発表会もありつつ、メインは竹内菊さん率いる菊の会による『耳なし芳一』。常盤座は花道が二本、廻り舞台もあり、二階の客席もある立派な芝居小屋。定式幕がカッコいいでしょ。

『耳なし芳一』、演出の竹内菊さんは相当なおばあちゃんなんだけど、エッジの利いた演出だなあ。演出者協会の演出家さんたちが口を揃えて「闇の使い方がいい」とか、ベタボメ。私がびっくりしたのは芳一が琵琶ではなく三味線を持ってたとこ。しかもこの三味線が超絶テク(六柳庵やそ)。本物の芸が見られて、私もはるばる来た甲斐がありました。

終演後は常盤座の保存会の人にわがままを言って、楽屋裏と廻り舞台の機構を見学しました。
f0072231_22262534.jpg
明治から続く、歴史のある芝居小屋ですが、戦中は軍に接収されて資材置き場になっていたそうです。それを戦後、地元の人の手で復活させたとのこと。廻り舞台の機構の再生は平成になってから。鉄骨でできています。単なる「建物の保存」ならば昔ながらの木製機構なのでしょうが、劇場は使われてナンボですからね。本当に町の人に愛されている小屋なのです。
f0072231_22325869.jpg
おっ、生首発見!舞台下の倉庫にありました。『菅原伝授手習鑑』の『寺子屋』で使うやつでしょうか。
昔から「オバケがいる劇場は本物の劇場」と言われますが(笑)、保存会の人に聞いてみたら、「もちろん出るよ〜」とのこと。さぞや年季の入ったオバケが出るんでしょうね。
[PR]
by enikaita | 2010-09-29 22:38 | 舞台芸術
中津川の塩やきそば
(ここからのつづきです)
f0072231_21263767.jpg

さて、「スーパーあずさ」「しなの」を乗り継いで、岐阜県の中津川にようやく到着! 目的は中津川にある地歌舞伎小屋の「常盤座」で行われる芝居を観るためなのです。中津川市の里山エリアには、明治時代から地元の人が維持してきた芝居小屋が三座あって、「常盤座」もその一つ。会場行きのシャトルバスも見つかったし、さてその前に腹ごしらえでもするかなっと。バスの運転手さんにおいしい店を尋ねてみたらば、「俺もちょうど、メシ食いに行くとこだよ」とのこと。これはチャンス! ケツについて行くことにしました。やっぱ、地元のことは地元の人に聞くのが一番です。

というわけでたどり着いたのが、中津川駅至近の老舗中華料理店「五十番」。運転手さんいわく、「ここの塩やきそばが名物なんだよ」とのこと。これはもしや、今はやりのB級グルメの予感です。
f0072231_21374537.jpg

や、やはり。太めの麺にもやしとキャベツ、それから豚肉だったかな。とにかく白い。そんでもって、ものすごいボリューム。しかもうまくて安い。450円。唐辛子の油やお酢などで味を調整するあたりは、伊那のローメンにも近いのかな。この「五十番」の数十年来のオリジナルメニューで、ここ1軒だけ。なのでまだ「ご当地グルメ」と言われる状態にはないようですが、お客さんはひっきりなしだし、けっしてうまそうではない見た目(失礼!)も相まって、すでに風格が漂ってます。

さて、腹ごしらえも済んで、いよいよ常盤座へ。すでに100年を経過している小屋ですが、バリバリ現役で使用されているのがすごいところ。入口では二体のマネキンが、木戸銭をちょろまかす客はいないかと監視しています。
f0072231_21494947.jpg

(またつづきます)
[PR]
by enikaita | 2010-09-28 22:00 | 舞台芸術
シアターアーツ44 表紙ボツ写真集
f0072231_20523046.jpg
シアターアーツ44 2010秋」表紙写真のボツになった写真を大公開! 今後の恒例にしていこうと思ってます。

上の写真は表紙に採用されたものです。瀬戸内海の犬島で行われた維新派公演『台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき』を観に行ったとき、開演直前に客席から撮影したもの。手前にあるのは維新派の舞台装置。背景が犬島の精錬所(財団法人 直島福武美術館財団 犬島アートプロジェクト[精錬所])の煙突なのですが、装置と廃墟が一体になっちゃっていて、どこまでが装置で、どこからが既存の建築物なのか、さっぱりわからないという状態です。いつもいつも、ダイナミックな装置にびっくりします。

それで今回の写真は、「瀬戸内海色」としか言いようのない海の色を意識しました。私が海を初めて見たのは駿河湾。あそこはとっても深くて色も濃いんですよ。なので海とは「濃紺」なのだと、ずっと思ってました。でも瀬戸内海はエメラルドブルー。はたしてそんな感じの色になってるでしょうか。

ではここからはボツ写真を。

f0072231_2182364.jpg
f0072231_2183779.jpg
今回の特設劇場の外観で特に特徴的だったのは巨大な桟橋。最初にぱっと視界に入ったとき、「なんじゃありゃ〜!」と絶叫しました。
f0072231_21101313.jpg

こうやって見てみると、完全に廃墟の煙突と一体化してます。この巨大な特設劇場は、公演終了後一週間程度であっという間に解体され、今は跡形もないそうです。まさに夏の蜃気楼。
形として残らずに、人々の記憶にだけ残っていく。芝居と一緒ですね。
[PR]
by enikaita | 2010-09-25 21:18 | カメラ・写真
シアターアーツ44 2010秋
f0072231_2349185.jpg季刊発行の演劇批評誌「シアターアーツ」44号が発売です。今回の特集は「外への志向/思考」。演出家の野田秀樹さんを迎えてのシンポジウム「脱出せよ! 日本演劇」がトップ記事。このシンポジウムは優れた演劇評論に贈られる「AICT演劇評論賞」の受賞を記念して行われています。今回は内田洋一さん編集の『野田秀樹』と岡村春彦さんの執筆された『自由人 佐野碩の生涯』という2冊の本が受賞しました。

野田秀樹さんと佐野碩さんには、意外な共通点があるんです。そのキーワードが「脱出」。
野田秀樹さんは、いわゆる「国際交流」というレベルを越え、ロンドンで現地の人間ときっちり『赤鬼』や『The Bee』などの作品をつくっていますし、佐野碩さんは日本を離れ、ソ連からやがてメキシコへと渡って、「メキシコ演劇の父」とまで言われた伝説の人。つまり二人とも、日本を脱出した演劇人なのです。ロンドンでの作品づくりのことから、タイでの作品づくりの話へ。「リスペクトが大事」という野田さんの言葉は、あたりまえのことだけど、強い説得力がありました。

特集関連の記事としては他に、私も大好きなヤン・ファーブルニードカンパニーなど、ヨーロッパの先鋭的な舞台をガンガン日本に呼んでいる彩の国さいたま芸術劇場のプロデューサー、佐藤まいみさんのインタビューも必読です。

ほかの記事としては、先日亡くなられた舞踏家の大野一雄さん、劇作家のつかこうへいさんの追悼記事。

今回掲載の上演テクストは、劇団太陽族の『S小学校の眠らない夜』。小学校跡地を利用した大阪の精華小劇場の閉鎖・売却問題をストレートに取り上げた作品ですが、「公共」の名のもとに文化や芸術がないがしろにされるのは、今年上演された二兎社の『かたりの椅子』にも似ています。演劇人ならずとも必読ですよ。
[PR]
by enikaita | 2010-09-24 23:59 | 舞台芸術
恐怖! 振り子電車!!
f0072231_20274596.jpg

新宿7時ちょうど発の「スーパーあずさ1号」。これで向かったのは岐阜県の中津川。途中の塩尻で特急「しなの」に乗り換えて、到着は11時くらい。西荻からだと、新幹線で名古屋経由とはさほど時間が変わらないのよ。こっちのほうがずっと安いもんね。めざといなあ、オレって

さて長時間の電車移動、これだけ時間があるのなら、バリッとした小説が一冊くらい読めるんじゃないか、いつも電車に乗るときは本を読んでるからね、と持ってきたのが、家の中で長いこと積み置かれていた大江健三郎の「万延元年のフットボール」。ノーベル賞作家の代表作であります。
で、電車は出発。さっそく読み出し、しばらくして、小仏峠のトンネルを抜けたあたりで、なんかちょっと体がしんどくなってきたのよ。……これってもしかして、車酔い? 

かつては激しく車酔いする子どもだったけど、最近はさすがに山岳路線で2時間のバスとかも平気。今日はちょっと寝不足だったのかなあ。「万延元年のフットボール」は早々に諦めました。こういう時は外の遠くの景色を眺めるのが一番ですな。それにしても電車酔いとはねえ。船や車ならともかく、あまり人には言えないわな、こりゃ。

f0072231_2052656.jpgそんなこんなでようやく乗り換えの塩尻駅に到着。駅のベンチに座り込んで接続の「しなの」を15分くらい待ちます。特急から特急への乗り換えって、子どもの頃に憧れてたよな〜、むふふ。……そんな甘ーい感慨に浸りながら、「ハッ!」と思い出したんです、あの頃に見た「でんしゃ図鑑」のことを。たしか、図解が添えられてこう書いてありました。


L特急しなの(ふりこ電車)
カーブが多い中央西線を走る「しなの」はたしか、日本初の振り子電車。そんでもって、ここまで乗ってきた「スーパーあずさ」も振り子電車だったはず。カーブを曲がるとき、車体が振り子のように遠心力がかかる方向に動く電車で、そうすると普通の電車より高速でカーブを通過できるんだよね。この「車酔い」の原因はもしや、「振り子電車」のせいでは? そういや普通の「かいじ」に乗ったときはなんともないもんなあ。で、Wikipediaで「振り子式車両」を調べてみたら、その理由に「通過速度の向上と乗り心地の改善」とあった。やっぱりWikipediaは信用ならないわ(笑)。

なんだか「しなの」に乗るのが怖くなってきました。また気持ち悪くなるのか〜。でも乗るしかないのですよ。ここから中津川までの区間、普通電車はほとんど走ってないんだから。オエ〜。(つづきます)
[PR]
by enikaita | 2010-09-22 21:26 | 旅行
本物のパワースポットを紹介します
f0072231_23211418.jpg
ここ最近はパワースポット・ブームらしくて、あちこちのパワースポットが持て囃されてる。でも、先日行った分杭峠もそうなんだけど、ありがたみがビミョーにうすいんだよねえ。そんなに簡単に「パワースポット」なる場所に辿りつけることができていいんだろうか。そもそも自動車でいけるようなところに「パワースポット」があっていいんだろうか、ってね。お手軽じゃないからこそ、パワースポットだと思うんだけどねえ。それで上の写真。

なんかすごいでしょ。甲斐駒ヶ岳黒戸尾根九合目の岩に突き刺さる鉄剣と、鳳凰三山(地蔵岳、観音岳、薬師岳)、それから富士山。誰があんな場所に鉄剣を突き刺したのか。そもそもあそこに刺すためには、ここまであの鉄剣を持ってこなければならないわけです。鉄の剣に封じ込められた、今となっては何者かはわからない無名の人の気迫が、時空を越えてビビビッとこちらに伝わってきました。
「パワースポット」で,真っ先にわたしが思い出したのは、数年前に行ったこの場所。

甲斐駒ヶ岳黒戸尾根は標高差2200メートルという、日本屈指の高低差を誇る急登ルート。田中泯さんが主催した「アートキャンプ白州」で有名な、旧・白州町から登山道が伸びています。
甲斐駒ヶ岳登山は黒戸尾根の反対側、標高2000メートルの北沢峠までバスで行って、そこから1000メートル弱を登るのが一般的で、黒戸尾根はあまり人が多くありません。大変ですからね。でも古くは黒戸尾根がメイン登山道。あちこちに石仏や鉄剣などが祀られ、山岳信仰の山であったことがわかります。ぜひ行ってみてください

この写真はすっごく暗ーい失敗写真だったんだけど、Photoshop CS5についてたHDR機能で、ちょちょいといじってみたら、岩がピカーッと光ってパワースポット度が増しました。この機能、おもしろいなあ。
[PR]
by enikaita | 2010-09-13 23:44 | カメラ・写真
祝☆20才!
f0072231_1284995.jpg
「祝20才!」……って、もちろん私のことじゃあありませんよ。
先日の「オトナの修学旅行」で行った、四国・松山の堀江海岸で見かけた、砂に書かれたメッセージ。
おっ! と思って、持ってたローライフレックス3.5Fで撮ってみました。読めるかな。

20歳を祝って、思い出の場所で記念撮影でもしたのかなあ。
[PR]
by enikaita | 2010-09-11 12:14 | カメラ・写真
そろそろ行きたい場所
f0072231_052655.jpg
そろそろ、こういう場所に行きたくなってきました。これは2年前に行った蝶ヶ岳からの穂高連峰。右の奥にあるのが槍ヶ岳です。そういえばこの時以来、山の中で幕営・山小屋泊も含めて、一泊以上の山登りをしてないんじゃなかろうか。9月の長野方面へのひとり旅行計画では、一泊登山を組み込むつもり。
[PR]
by enikaita | 2010-09-08 00:59 | 旅行
流しソーメン大会
f0072231_22574922.jpg私が住んでる場所は、東京都区内にあるマンションのはずなのに、都会らしからぬ住民同士の交流があります。これは同じ敷地内に住む大家さんのおかげ。春はお花見大会、年末はもちつき大会と、季節ごとの交流イベントをセッティングしてくださいます。気分はすっかり「村民」です。

そして夏のイベントといえば流しソーメン。マンション敷地内の竹林から、今年生えた青竹を切り倒して、ナタでスパーッと真っ二つ。それをつなぎ合わせ、あっという間にソーメンが流れる樋のできあがり。樋の傾斜は、ぐじょはちさんの商売道具、ライトスタンドでつけてるので、緩急自由自在。「この微妙なカーブがいいね」と言ったのは大家さん。真っ直ぐな竹よりも、ちょっと曲がった竹の方が野趣が出るってもんです。


さっそくソーメンを流しはじめると、大人も子供も群がります。
f0072231_23102717.jpg

人が左側にいるのはお箸を持つ手が右だから。もちろんレフトハンドの人は反対側に陣取ります。逆側だとソーメン争奪戦からは確実に脱落しますよ。これ、流しそうめん大会を勝ち抜く(?)ための最重要事項なのです。
当家ではソーメンの変わりつけダレとして、グリーンカレーを用意。子供にはちょっと辛かったかもだけど、なかなか評判でした。
トキシンも、前日から仕込んだあんこ持参でかけつけてくれました。これはかき氷にのせるためのあんこ。大家さんはなぜか、業務用のかき氷機を持っているのです。西荻窪駅前の氷室で買った氷柱をセットし、スイッチオン! トキシンあんこと抹茶シロップ、白玉、練乳をかけて、宇治金時のできあがり! それにしてもこの氷、頭がキーンとならないのが不思議。おそらく氷温が高いのでしょう。ほかに、うちの奥さんがつくった白桃シロップ、マンゴーシロップ、いちじくシロップなど盛りだくさん。かなりレベルの高いかき氷で、「村民」も大満足! 猛烈な暑さも手伝ってかき氷を何杯もおかわり。あっ、かき氷の写真を撮るのを忘れてた〜。

で、うちの奥さんことオハリコフジヲがつくったじんべいを着て会場に来てくれたのがとん吉くん。
f0072231_2329223.jpg
この馬柄のじんべいのコードネームは「SHI-SHO(師匠)」だったはず。三遊亭小金馬師匠の浴衣の反物なのです。似合ってるね〜。

それにしても、東日本出身の私は「流しそうめん」って言うんだけど、西日本出身のうちの奥さんは「そうめん流し」って言うんだよね。そのことでちょっとモメました(嘘)。

そのほかにも次から次へと住民が持ち寄った食べ物が出てきて、宴は夜まで続き、結局12時間にも及びました。住民同士の交流はつきないのでした。
[PR]
by enikaita | 2010-09-01 23:46 | 時事ネタ


カテゴリ
以前の記事
タグ
お気に入りブログ
最新のコメント
検索
ブログパーツ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧