「日報」を名乗りながら、更新はときどき。
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馬に演技を学ぶ〜ジンガロ『バトゥータ』
またも馬のパリッとした身体を見たくなり、今度は騎馬スペクタクルを見に木場へ行く。……とまずシャレをかましたところで、ジンガロがまた日本に参上しました! うおーっ!(興奮)

競馬場の入場券が、一枚200円だからえーと……関東の中央競馬全開催を、ジンガロのSSチケット1枚の値段で、年間通しで見に行けるのか! じゃあパリッとした馬の身体を見たいだけなら競馬場に行けばいいじゃん、ということなのだが、チケット価格の高さをすっかり忘れ、むしろこの値段では安いのではと思ってしまうほどの充実した公演! 終わった直後に「もう一回見せろ!」と主催者に詰め寄りたくなったのは、ピナ・バウシュの『春の祭典』を見た時以来ですわ。

何年か前に『ルンタ』という演目で来日公演をして以来のジンガロ日本公演。前回『ルンタ』での、チベット密教の坊さんによる聲明から一転、今回は主宰者バルタバスのルーツであるロマ音楽を多用するにぎやかな構成。

開幕15分前、ようやく開場。客席がぐるりとかこんだ円形のコロシアムのど真ん中にはどどーっと滝が流れていて、お馬さんたちはまるで絵画のようにストップモーション。開演すると、両サイドに陣取った「ファンファーレ・チョカリーア」風ブラス系ジプシーバンドと、「タラフ・ドゥ・ハイドゥークス」風ストリング系ジプシーバンドが、すさまじい演奏合戦! この演奏だけでもう本当に大満足。こんなゼイタクな構成ってありえないですよ! 

やがて馬たちはひとりでに動き出し、グルグルとスタジアムを周回した後一旦退場。あとはもう、畳みかけるような音楽に乗って、強烈なオーラを放つ美しい馬たちと、超セクスィーな人間たちによる、曲芸の数々がおしげもなく披露されまくる。途中、いくつかの曲芸がうまくいかなかったことがあってむしろ、本当にギリギリの曲芸をやっているのだと、いたく感動。

途中、クストリッツァ的、ヤン・シュヴァンクマイエル的、「タクシデルミア」的なモチーフも散見され、東欧好き、ロマ好きには本当にタマラン。前回のジンガロ『ルンタ』が静謐さを重視していた演目だけに、そのギャップにも驚かされる。

そして、あっという間に舞台も後半、白い裸馬たちがコロシアムに集合、それぞれ思い思いに水浴びをしたり、ゴロリと寝ころんだりしてリラックスしてたんだけど、やがて人の先導でゾロゾロと去っていく、という、旅立ちを想起させる叙情的な場面。私が見た時にはそこで一頭の馬だけが残ってしまった。……いや、ハプニングとして残ってしまったというのではなく、おそらくそういうルーティンなんじゃないかなと思うんだけど、舞台上にはその馬以外に他に誘導する人がいるわけでもない、もしルーティンだとしたら、その馬が演技をしてるってことだよねえ。

さて、その馬、他の馬たちが去っていった方を気にしつつも、ゴロゴロと砂浴びにふけるマイペースぶり。また気にしてはゴロゴロ。プルプルと身体についた砂を払って、やがてなにかを決意したのか、「さて、行くか……」という感じで去った馬たちを追いかけていく……。ほんの2分くらいだったと思うんだけど、この場面で泣きそうになった。もう一度見たい〜っ! だって、馬は当然喋れないから、いわば背中で演技をしていたわけなんだけど、馬の考えてることが観てる側にしっかりと伝わってきて、でもって、取り残されたその馬と自分とが、妙にシンクロしちゃったんだもん。

人間の俳優だってなかなかこんな気持ちにさせてはくれません。それなのにスタニスラフスキーも真っ青の迫真のリアリズムで迫ってきたお馬さんの演技! ここまで語っといて、やっぱりただのハプニングなのかも。でもそれでもいいんです。演技とは本来、ハプニングであるべきものなんだから。

ジンガロ公式サイト
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by enikaita | 2009-02-09 01:10 | 舞台芸術
西荻丼19号出来!
f0072231_11294477.jpg私が編集長の「西荻丼」、最新号が出ました!

今回の特集は「西荻着物生活双六」。
みなさん、和服着てますか〜? ここ数年、完全に着物の町としても定着した西荻の、特色ある着物屋さんを紹介しつつ、なにかと敷居が高そうだけど、実は快適な着物生活の奥義を、西荻の着物マイスターのみなさんに教えてもらいました。
第2記事は「〈トトロの樹〉はみなさんのおかげで残ることになりました」。昨年秋に公園化が決定した西荻のシンボル・トトロの樹ですが、そこに至るまでの過程にはいろんなことがあったんですね〜、という記事です。第3記事は昨秋開催された「西おぎ夜市&ナイトフリーマーケット」。新しいものが生まれつつ、古いものも残していきまっせという、西荻のフトコロの深さを感じることのできる号に仕上がってます。

西荻周辺のお店等に配布してますので、ぜひぜひお手にとって下さいませ!
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by enikaita | 2009-02-03 11:30 | 出来事


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