「日報」を名乗りながら、更新はときどき。
by enikaita
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カテゴリ:山( 12 )
伊豆ヶ岳に行ってきました
行ってきたのは4月下旬ですから、もうひと月以上も前のことなのですが、せっかくなのでご報告を。
登山する人たちには「奥武蔵」と呼ばれるエリアを代表する山、伊豆ヶ岳に行ってきました。

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西武秩父線「正丸駅」下車。伊豆ヶ岳は登山口までバスに乗る必要がなく、鉄道の駅から駅までを歩くコースになります。バスの時間にむやみに焦る必要がないのがいいところですね。というわけで出発!

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いきなりのトラップは駅にありました。だまし絵のように時空が歪んだ階段。写真を加工しているのではなく、本当にこのままなのです。山に登る前にここで怪我して帰った人とかも、いるかもしれませんね。

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というわけで、途中をだいぶはしょって、いきなり伊豆ヶ岳の核心部へ。東京近郊のハイキングコースにめずらしく、鎖場があるのです。基部でしばしたたずむわれら登山隊。
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鎖場があることはあらかじめ知ってたんですけどね、想像よりもスケールがでかいのでびっくりしましたよ。これを越えたら山頂です。

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登山隊メンバーのテラオ氏が、コーヒーセット(ミルも含む)を持ってきてくれましたよ。山頂で飲む淹れたてコーヒーは格別です!
4月下旬の伊豆ヶ岳山頂は、山桜の花びらが散っていました。

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ぼちぼち下山開始。「山道」の標識がなんともたよりないですが、たぶんこっちで合ってるはずです。

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しばし歩き続けて、そろそろ子ノ権現というところで、山の中になにか見つけました。あれはいったいなんじゃらほい?

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こ、これは……! だいぶ近づいちゃいました。山の中に置かれた謎の手。手のひらの肉感的なフォルムからして、仏像の一部でしょうかね。

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というわけで子ノ権現到着。金のわらじがお出迎え。健脚の神様なのだそうです。どことなく都築響一の『珍日本紀行』的空気感がただよう山の中の神社です。
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いやに発色がいい仁王像。この先にある売店のおじさんとおしゃべりをしたのですが、いまひとつなにおっしゃっているのか判然としないのです。東京近郊でも、こんなに方言が強い地域があるのですね。で、このイントネーション、どこかで聞いたことあるんだよなー……と記憶の糸をたどっていったら……思い出しました!

志村けんがやってるおばあちゃん、あるいは神様のしゃべり方なのですよ! 「とんでもねえあたしゃ神様だよ!」 のアレです。シムケンも東村山ですし、方言として共通のものがあるのでしょうね。
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by enikaita | 2012-06-06 22:17 |
安藤久蔵100歳登山隊(その3)
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ロープウェイで行ける千畳敷から木曽駒ヶ岳(2956メートル)の山頂へは、いったん木曽中岳へ登ってそこから少し下り、再度登りかえさなければなりません。今回は団体登山ということもあって、行動時間が短く、100歳の安藤さん85歳の矢島さんは中岳で憩いの時を持ち、登山隊の他のメンバーの木曽駒往復を待つことになりました。ここで無理をしないのが長寿の秘訣? とはいえ中岳の標高は2925メートル。気圧の関係でお菓子の袋なんかがパンパンにふくらむような場所ですから、こんなところまで登ってきた合計185歳に乾杯です! 

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そのスーパーじいちゃんズの中のもう一人、85歳の須田さんは、メラメラと登頂に意欲を燃やしていました。登山家の安藤さん、地元の矢島さんと違って、木曽駒は初めてとのことだったのです。ならばと私は須田さんに同行しました。中岳から木曽駒ヶ岳山頂往復は、1時間もあれば十分。というわけで須田さん、あっけなく登頂

いったん木曽駒から下り、再度中岳に登りかえします。頂上で待っていたのは矢島さんと安藤さん。
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矢島さんはさわやかな山頂の風にあたりながら、昼寝タイムを満喫していたようです。

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全員がそろったところで、ここからは集団で下山。安藤さんを先頭に、中岳山頂から下山地点まで稜線移動開始。スタスタと前を行く安藤さん。
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本格的な下山開始の前に記念撮影。270歳登山隊の揃い踏みです!! 左の岩、人の顔みたいでしょ。これが天狗岩です。
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下山の先頭を行く安藤さん。下りが速い! その理由は足元の安定感。驚きました。たとえば誰しも、ちょっと浮石を踏んじゃってバランスを崩すものなんだけど、安藤さんがもしそうなったとしても、ぱっとバランスを取り直してリカバリーするんです。体力は50代〜60代で通用するんじゃないでしょうか?
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というわけで無事、千畳敷に下山!
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まさに凱旋の図です。ちょっと昼食。登山のつかれも見せず、立ったまま全員分のコーヒーを淹れる安藤さん。ワイルド〜!
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あとはロープウェイで下るだけ。雲の上から雲の下へ。その途中の、雲の中を通過中です。
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ロープウェイを降り、あらためて無事に戻ってきたよろこびをかみしめ合う安藤さんと矢島さん。おつかれさまでした〜!
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本当に貴重な機会でした。またあるといいなあ。次はどこに行こうかなんて、そういう話をする100歳。そういう人に、わたしはなりたい。(おわり)
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by enikaita | 2011-08-28 19:34 |
安藤久蔵100歳登山隊(その2)
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千畳敷ロープウェイを使ったらあっという間に標高2600メートル! このロープウェイは昭和42年に開通したとのことですが、安藤さんは開通時に招待されたことがあるそうですよ。槇有恒に誘われて山岳部に入り西堀栄三郎に南極越冬隊に誘われた男ですから、ロープウェイ開通時のご招待も当然でしょうね。昭和42年というのは1967年なのですが、計算するとこの時、安藤さんは56歳。今の私より歳上なのか〜。100歳ってほんとすごいね。もちろんロープウェイ開通前の木曽駒ヶ岳にも登頂経験有り。「あのころは大変だったねえ〜」とおっしゃってました。
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というわけで何の苦もなく千畳敷着。ピーカン晴れです。軽く腹ごしらえして、安藤隊イザ出発!
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途中、景色を眺めながらの山歩きです。千畳敷の真正面は南アルプスの山々。北の甲斐駒ヶ岳から南の聖岳まで、3000メートル級がほぼ見渡せます。しばし立ち止まって美しい景色に見入る安藤さんと須田さんの185歳コンビ。
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足取りも軽い安藤さん。赤いソックスとニッカポッカのレトロ山男スタイルです。
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安藤さん、須田さんと並ぶ高齢、伊那在住の矢島さんは、登山道でしばし休憩、郷土の山々を解説していました。
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(つづく)
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by enikaita | 2011-08-15 23:31 |
安藤久蔵100歳登山隊(その1)
西荻丼でもおなじみ、「西荻のフォレスト・ガンプ」安藤久蔵さん100歳が、日本アルプスのひとつ木曽駒ヶ岳へ登山するとの情報をききつけ、同行して参りました。
木曽駒ヶ岳の標高は2956メートル。ロープウェイで2600メートルくらいまで一気に上がれるとはいえ、持ってきたお菓子の袋がパンパンにふくらむほどの高所ですから、あなどってはいけませんよ。

おもに西荻在住の、ふだん安藤さんと登山をされているみなさん総勢約20名とともに、早朝西荻窪駅前に集合。自動車に分乗し、ひとまず長野県伊那に向かいました。

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私が乗った車を運転していたハセガワさんが、高速道路のサービスエリアで捕まえたヤマトタマムシ。とてもきれいです。なんだか幸先いいですねえ。

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伊那に到着し、まず本場のおそば屋さんで腹ごしらえ。その後、今回の登山のいろいろなお世話をしてくださったヤジマさん宅へ向かいました。写真はニッカポッカ姿がカッコイイ安藤さんです。ヤジマさん(父)は書画骨董の収集家で、私でもその名を知っているような大物のお宝が部屋の中にずらり! ほんとに驚きました。そして「暑いから扇風機を持ってきますね」と出てきた扇風機にまたびっくり。こ、これは!
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この日は翌日の登山に備え、ふもと駒ヶ根のコテージで一泊。コテージでさっそくコーヒーを淹れる安藤さん。
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隣でそのコーヒーを待っているのは、西荻南にある須田時計店の須田さんです。須田さんも登山好きで、つい一週間前に八ヶ岳の最高峰・赤岳に登頂していらしたとか。ちなみに須田さんも大正生まれの85歳! 先述のヤジマさんも同い年とのことですから、なんと100+85+85=270歳登山隊!

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夜はバーベキュー。安藤さんのよく食べること! そういや以前、「米は1日5合食べる」と話してたもんなあ。そのかわりアルコールはちょぴっとだけ。よく食べ、お酒は控えめなのが、100年間で確立した安藤流の健康管理なんでしょうね。

ヤマトタマムシを捕まえたハセガワさんが、バーベキューのBGMとして流していたのはなんと、蓄音機です。ハセガワさんがお持ちだったのは、あまり馴染みのない迷盤(失礼!)ばかりでしたが、一枚だけ知ってるレコードがありましたよ。
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トニー谷の「さいざんすマンボ」
駒ヶ根の夜は楽しく更けゆくのでした。
(つづく)
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by enikaita | 2011-08-10 00:04 |
富士登山の記(その3)
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富士山吉田口頂上は賑やかです。まず眼に入るのは久須志神社。「くすし」と読みます。これはもともと「薬師」だったのが廃仏毀釈で転じて、読みだけが残っているのでしょう。こちらではTシャツに御朱印を押していただきました。
久須志神社のほかに三つの売店兼宿泊施設があって、そのうちの一つは「東京屋」という名前。大都会だな、おい。
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写真に撮った火口は、あの迫力がぜんぜん伝わってこなくてびっくり。ぜひ直接見に行ってください。私が親戚などからさんざん聞かされていた富士山格言は「一度も登らぬバカと二度登るバカ」。一度も登らぬはバカということですよ! 私は二度目なので、晴れて再度バカの仲間入りです。ありがとう

山頂では火口を一周。これをお鉢めぐりと言います。所要時間は1時間ちょっとかな。吉田口頂上とちょうど反対側くらいの位置に、富士山最高峰の剣ヶ峯3776メートルがあります。富士山測候所の建物がまだ残っていて、なにやら工事をしていました。富士山の頂上のトンガリ部分は剣ヶ峯のほかに、白山岳、久須志岳、大日岳、伊豆岳、成就岳、三島岳、雷岩があります。
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剣ヶ峯手前の最後の登り坂、通称「馬の背」。日本でいちばん空気がうすい坂道です。ここを登りきれば、日本の最高地点。
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今回の富士登山を主催した友人。無事登頂を果たした感慨にふけりつつ火口をながめるの図です。
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そうそう、この登山は「復興祈願登山」。みんなの気持ちを合わせて、頂上から祈るというのが目的でした。その前におそろいの富士山牛王宝印Tシャツで記念撮影。これは八合目の白雲荘という山小屋の前で撮影しました。このメンバー全員が登頂し、富士山頂から被災地の方角へ黙祷をささげました。なんと新聞記事になってます!
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お鉢めぐりを終えたら腹がへってきました。先述の「東京屋」のおとなり、「山口屋」に入り、月見うどんを注文。これがほんとの富士そばだな、と思いつつ、味も富士そばに近いことに気づきました(うどんですけどね)。ただし値段は一杯1000円の山頂価格。何の変哲もないうどんでしたけど、沁みましたね〜。空腹だったので、うどんが出てきたとたんに写真を撮るのを忘れ、反射的にタマゴをかき混ぜてしまいました。
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ふう〜あったかいものを食べて一息つきました。山口屋の前には日章旗の他、「富士山頂上」と書かれた三角形のペナントが。ぷぷぷ。いまどき誰が買うんだこんなもの?
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……買っちまいました「冨」「士」「山」と一字ずつ小さくなってるあたりとかキュートです。まあ、人生のうちでペナントを買うのはこれが最初で最後だろうな。肩には久須志神社の御朱印です。
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名残り惜しくも下山スタート! ちょっと傾いた陽が山小屋にあたっていてきれいだったので、立ち止まって撮影中、のところを隠し撮りされてました! これはいい写真。この時私が撮ってた写真のほうは、もうお話にならないレベルでした(笑)。

(富士登山の記おわり)
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by enikaita | 2011-07-19 23:55 |
富士登山の記(その2)
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富士山の七合目あたり、小屋が林立する登山道の左側にあるのは下山道です。登山者で渋滞するような山ですから、登山道と下山道が分かれている個所があるんですね。山小屋で使う荷物や食料を載せたブルドーザーが、ときどきここを通ります。ちょうどこの写真の上の方にブルドーザーがいますね。下山はこの道をテケテケと行くことになります。
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山小屋が多いという理由で登山者から「小屋ヶ岳」の異名がある八ヶ岳でさえ、山小屋に出会う頻度は一時間歩いて一回というところでしょう。しかし富士山の場合、七合目から九合目の手前まで、歩いて15分おきくらいに山小屋に出くわします。この山小屋銀座、登山経験の豊富な人にとっては、どこまで行っても世間から抜けられないというような、もどかしさを感じるのでしょうが、登山経験のあまりない人にとっては、短いスパンで目標物が出現するので、かなり励みになるんじゃないかな。
世界遺産みたいなヨーロッパ的尺度では、人跡未踏の野放図な自然こそが「聖地」とされ、、富士山のような山小屋だらけの場所は「俗」の山になるのでしょう。でも「巡礼」と「観光」が紙一重であるのと同様、「聖」と「俗」は紙一重。折り重なるように建つ山小屋の連なりを見ると、「俗の聖性」といいますか、ともかく大きなエネルギーを感じざるを得ません。たいした信仰も持たない老若男女が毎年、大挙して訪れ、「一生に一度は」を合言葉に、たいした登山経験もないのに息を切らせながら山頂をめざすという、無意味な行為にうちこんでいることは、ほとんど「奇跡」としか思えないのですがね。
ところで富士山の山小屋には「ホテル」を名乗っているところが何軒かありますが、こちら、やっぱり山小屋ですからご注意を(笑)。各小屋の入り口にはたいてい金剛杖が売られていて、有料で焼印を入れてくれます。

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もう一つ、富士登山の目標物となるのが鳥居です。「ゲート」を見れば、どうしてもくぐりたくなるのが人情というものでしょう。まず目指すは七合目の山小屋「鳥居荘」のゲート。鳥居荘のスタッフさんが着ていたおそろいハッピがかわいいなあ。
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ずーっと先に見えているのが、九合目の鳥居。登るごとにだんだん近づいてきて、ここまでたどりついたらあと一歩です。でもここからがキツイ。これは登ったあとでの感想ですが、九合目以降の登山道、たぶんわざとキツめにつくってあるんじゃないかなあ。「そう簡単には登らせないよ」という、先人のいらぬ演出なのではないかと思います。

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最後のゲートは山頂の手前。この鳥居をくぐったら、そこが吉田口頂上です。

(つづく)
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by enikaita | 2011-07-16 23:59 |
富士登山の記(その1)
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太陽が登る直前の朝4時、ここは富士山五合目です。すでに標高2350メートル。

このブログでも何度か取り上げたことがある「富士山牛王宝印Tシャツ」をつくっている上の坊によるプロジェクト「震災復興祈願登拝」に参加しました。いわゆる昔の「お伊勢参り」でも、誰かの代わりに参拝するということが、よくあったようです。富士山は、日本を代表するパワースポット。想いを同じくする人たちがみんなで苦労しながら登って、来られない方々に代わって頂上から震災復興祈願をしようというのが今回の登山の趣旨であります。
とはいえ私、あいにく苦労しながらとかあまり思わないんですよ。無心に登る行為は何にも代えがたく気持ちがいいですからね。

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出発! 太陽が今まさに登りはじめました。登りはじめた太陽の方角に輝くのは山中湖
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山腹をまいて吉田口登山道と合流。そこからしばらくすると六合目。ここが森林限界で、ここからはどーんと山頂まで見通せます。山小屋がのようにつらなっています。思えば山に登りはじめたのは1999年に富士山に登ったのがきっかけでした。その後いろんな山に行ったけれど、いくつも連なる小屋をひとつづつ乗り越えるように登っていく山なんてのは富士山以外にありません。世界的にも特殊な風景ですよ、これは。特定のどの宗教、というようなスケールの小さい話ではなく、あらゆる人にとっての「巡礼」の山だからこその風景なんでしょうね。個人的なムチャクチャ意見なので聞き流してほしいところですが、世界遺産とかそういうヨーロッパ的な尺度では、富士山のスケール感には合わないんではないでしょうか。「巡礼」と「観光」の境界なんて、実際のところよくわかりませんしね。
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(つづく)
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by enikaita | 2011-07-15 23:59 |
高尾山から陣馬山へ
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高尾山から陣馬山へ。途中の景信山付近で見た看板。「ゴミも恋人も捨てないでね」。以前に全く同じものを南アルプスの大門沢小屋付近で見かけたことがあります。もしかして全国展開してるのかなあ。どこかの誰かがこつこつと建てたんでしょうか。よく公園とかで見かける「世界人類が平和でありますように」の看板みたいな感じかしら。

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さて、そんなことを考えているうちに陣馬山までやってきました。山頂にあるのは白い馬。陣“馬”山だからでしょうが、なかなか唐突で、ちょっと気味が悪いですね。像の裏にまわるとプレートがついていて、昭和40年代製とのこと。かれこれ40年はここに建っていることになります。高度経済成長の真っ只中、山の上に白い馬を運びあげちゃうくらいの時代のイキオイがあったんでしょう。かの東京電力福島第一原子力発電所と同世代。白さもやや鈍ったこの馬の像は、いわばあの時代の名残。原発と白馬、全然関係ないようでいて、どこかでつながっているような、妙な気持ちになりました。

高尾山から陣馬山は、いわゆる「山深さ」とは無縁の、都会のオアシスです。たしかに人工物が多いけれど、都心から電車でわずか1時間、しかも電車を降りてすぐに登山を開始できる。たくさんの人に愛される理由がわかります。

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陣馬山からは「和田」というバス停目指して下山。たどり着いたのは斜面に茶畑が広がる美しい農村、藤野町佐野川地区です。ここは「にほんの里100選」に選ばれているそうです。土蔵のある家に住む忠実な番犬に吠えられました。

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小さな山旅の終わりはバス停の前。泥を落として都会に帰ります。

Nikon F80s AF 35mmF2D 400UC

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by enikaita | 2011-06-21 23:57 |
高尾山
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あと少しで高尾山の頂上です。ケーブルカーには乗らず、脇の登山道をてけてけと登っていきました。さすが超有名な山だけあって、頂上には売店がいくつも建っています。

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なにか名物でも買っておこうかな、と売店を見ると、店の前に山積みのチップスター(170円也)が。これはもしや、高尾山名物?? さすがに山頂価格ですが、ここはまよわずコンソメ味を購入しました。

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高尾山頂からさらに奥へ。ゆるやかな縦走路の森を歩いていきます。途中「これより奥高尾」なる看板を見かけ、たどり着いたのが小仏城山。山頂にはさすが「城山」の名にふさわしい、過激派のアジトが……いや、単なる工事現場です。青ヘルをかぶった方々が作業中。ベールに覆われてよくわかりませんが、電波塔のようですね。この写真では山の中とは思えませんね。この現場まで歩いて来るのでしょうか。大変ですねえ。

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さらに進むと小仏峠。中央道や中央本線の「小仏トンネル」がこの下を走っているのでしょう。あのトンネルの上にこんな場所があるとは知りませんでした。小仏トンネルにはあまりいい印象がありません。山梨側も鬱蒼とした森林ですし、東京側も空気が悪そう。それに比べて山梨の郡内地方と国中地方を分ける笹子トンネルは好きなトンネルです。甲府側に抜けたとき、天気がよければ南アルプスがドバーンと見えて、気持ちがいいんです。トンネルには「ドバーン」がないと。それにしても小仏峠になぜタヌキ? わざわざかつぎ上げたのかなあ。まったくごくろうなことですね。
さらにつづく
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by enikaita | 2011-06-19 23:59 |
ブロッケン
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風が強くて、夜中じゅうバタバタとテントをたたかれる。もしかしたら外で誰かが、このテントをバタバタとたたいているんじゃないか。でももちろん誰もいない。ホントに誰かがバタバタやってたらそっちの方がよっぽどこわい。

で、翌朝。夜中じゅう吹き続けた風は、まだ止まない。その風をふわりと利用して、うまいことテントをたたむことができた。さんざん眠りをじゃましたやつが、今度はテント撤収の手伝い。ザックを背負い、ガスに覆われた蝶ヶ岳の稜線を歩き出す。東側がとても明るくなり、槍穂が見えるはずの側には、うごめくガスの中にくっきりと蝶ヶ岳の稜線が浮かびあがった。稜線の影にちょこんと、虹色のオーラを身にまとった人影がみえる。稜線をあるく私自身。いわゆるブロッケン現象だ。

太陽とガスと、見る人の網膜がつくる不思議な影。もしたくさんの人が同時に見たとしても、見てる本人の影にだけしか、虹のオーラは現れない。昔の行者が山でカミサマ・ホトケサマと遭遇したという伝説の類も、そのいくつかはブロッケン現象だったに違いない。人跡未踏の高山で、神が自身の中に宿る、あるいは神とともにあることを想い、中には自分こそが神であると勘違いした人もいたんじゃなかろうか。
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by enikaita | 2008-08-17 23:39 |


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