「日報」を名乗りながら、更新はときどき。
by enikaita
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カテゴリ:時事ネタ( 25 )
富士礼賛
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富士山が世界遺産に登録されたということで、私の故郷周辺では、たいへん盛り上がっているようです。子供の頃からのなじみだった神社も構成資産として入っていたりして、感慨深いです。
その喜びがいかなるものなのかというのは、すでに故郷を離れて20年が経とうとしている今、あまりイメージが沸きませんが、無数の地元の方たちの尽力や地道なPR作戦が功を奏したのだと思います。おめでとうございます。
でも個人的には、ちょっと富士山を過小評価していやしまいか、と思うわけです。本当に世界「文化」遺産でいいのかなあ。私が抱いている富士山のスケール感より、ちょっと枠組みが小さい気がするんですね。きっと地元にも同じ思いの方がいらっしゃるんではないかしら。
「構成資産」を概観すると、「それって文化遺産ではないのでは?」と思われるものがあります。富士五湖や忍野八海、胎内樹型の洞穴は、山梨県のホームページでは〈文化遺産〉として見事に説明されていますが、やはり強引な印象はぬぐえません。これらはどう考えても〈自然遺産〉とすべきものでありましょう。

そこで調べてみると、世界遺産には〈複合遺産〉というのがあるんですね。中国の泰山と黄山、トルコのカッパドキアにギリシャのアトス山、オーストラリアのウルル(エアーズロック)などがこの〈複合遺産〉になっています。富士山というのは、文化遺産と自然遺産、どちらの領域も横断しているわけですから、まさにこちらのほうがしっくりくる印象です。そして今回の構成資産を見ても、複合遺産的な内容になっています。ところがユネスコ的には自然遺産としての要件が満たされないというんですね。まあそりゃそうでしょう。頂上まで山小屋が林立し、青木ヶ原樹海には粗大ごみ、北と東の裾野には自衛隊の演習場と、その自然を人間にしゃぶりつくされているのが、現在の富士山です。
しかしながら世界的に見て、あんなに人が登りたがる山が他にあるのでしょうか。せいぜい高尾山くらいしか登ったことがないような老若男女が、登頂のためなら山小屋の雑魚寝もいとわず、具のないカレーも我慢し(去年食べた時はハンバーグが載っていましたが)、登山道の渋滞にもへこたれず山頂をめざすのです。しかも毎年30万人近くも。これはすごいことですよ。世界遺産というものがある種の聖性を担保するためのものであるとするならば、富士山とはその真反対の俗物性を含めて、評価されるべきものなのではないかと思うわけです。富士山は自然遺産だの文化遺産だのという小さな枠組みにはおさまらない領域にあるのです。

また富士山の面白さとして〈その存在自体を超越したシンボル性〉があります。
例えば富士山をモチーフにしたロゴマークをよく見かけます。だれもがひと目で富士山だと思う、三角形の上のトンガリ部分が削られたあの形。あの台形は、実際の富士山からは完全に一人歩きをした「フジ」という図形、としかいいようがないものになっています。葛飾北斎が描いた富士のデフォルメ感も含め、デザイン化された「富士」が、実体の富士とはもはや別のものとして、長年描かれ続けてきたというすごさ。
〈富士〉を名乗る企業もたくさんあります。四国には「フジ」という大手のスーパーマーケットがあり、初めて見た時はたいへん驚きましたが、もちろん四国からは富士山は見えませんよ。いったいなぜ「フジ」なのか、いまだに謎です。それから「フジフイルム」に、もうなくなっちゃったけど「富士銀行」、あと「武富士」なんて会社もありましたね。わが町にも「富士ガーデン」というスーパーがあります。
銭湯の「富士山のペンキ絵」というのもありますね。全国にいったい何件の銭湯で富士山が拝めるのでしょうか。富士山のペンキ絵がある全ての銭湯は、ただちに世界遺産に追加登録されるべきと思っています。西荻の天狗湯もこれで世界遺産の仲間入り! 千代の富士、富士櫻、北の富士、旭富士、日馬富士あたりもただちに世界遺産入りを検討すべきでしょうね。

そういう冗談はともかくとして、各地に築かれた富士塚に見られるように、富士山をめぐる信仰もかつてたくさんあったといいます。それらは信仰であると同時に観光でもあったはずで、古えから聖と俗とが混在するのが本来の聖地の姿。現在も富士の裾野には、たくさんの新興宗教の本部がありますが、これらを聖と見るか俗と見るかは、それぞれの方にご判断を委ねるとして、さまざまな人の欲望や愛や信仰心がうずまきながら、なにくわぬ顔でたたずんでいるのが富士山のすごいところです。

故郷に帰る毎に、かつて住んでいた町がこんなにも小さかったのかと愕然とします。しかも行く度毎にますます小さくなっていく。その中で真正面にそびえる富士山だけが、圧倒的な質量をもって私に迫ります。富士山だけは、見る度に大きくなり、私を圧倒するのです。
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by enikaita | 2013-06-24 02:49 | 時事ネタ
【卯年のお年賀】月面宙返りカレンダー
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みなさま、あけましておめでとうございます。
当家では、今年も年賀状がわりのお年賀カレンダーをつくりました。名づけて「月面宙返りカレンダー」。「月面宙返り」を「ムーンサルト」とお読みください。うさぎが一年かけて、障害物の木の根っ子を華麗にかわします。
これは山田耕筰作曲、北原白秋作詞の「待ちぼうけ」より、「♪ころりころげた木のねっこ」という歌詞にヒントを得ました。でも新年早々転がっちゃマズイ。うさぎといえば月ですからね、月面宙返りと相成りました。
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カレンダーはフィルム風になっていて、バラして携帯することもできるし、くるりと丸めて卓上カレンダーにすることもできます。これはポジフィルムをまるごと、フィルムのパーフォレーションも入れて、ロール紙にプリントしてくれる富士フィルムの「ビュープリント」というサービスを意識しました。まったく本編とは関係ありませんが、オススメですよ、ビュープリント。
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バラしたときは、パラパラまんがになります。ムーンサルトの正式名は後方二回宙返り一回ひねり。日本人の塚原さんが体操の鉄棒であみ出したウルトラC技です。障害があっても、このうさぎのようにあざやかに乗り越えたいものですね。
ちなみにこちらは、カレンダーのコマ数を2倍に増やしたアニメです。
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by enikaita | 2011-01-03 20:58 | 時事ネタ
流しソーメン大会
f0072231_22574922.jpg私が住んでる場所は、東京都区内にあるマンションのはずなのに、都会らしからぬ住民同士の交流があります。これは同じ敷地内に住む大家さんのおかげ。春はお花見大会、年末はもちつき大会と、季節ごとの交流イベントをセッティングしてくださいます。気分はすっかり「村民」です。

そして夏のイベントといえば流しソーメン。マンション敷地内の竹林から、今年生えた青竹を切り倒して、ナタでスパーッと真っ二つ。それをつなぎ合わせ、あっという間にソーメンが流れる樋のできあがり。樋の傾斜は、ぐじょはちさんの商売道具、ライトスタンドでつけてるので、緩急自由自在。「この微妙なカーブがいいね」と言ったのは大家さん。真っ直ぐな竹よりも、ちょっと曲がった竹の方が野趣が出るってもんです。


さっそくソーメンを流しはじめると、大人も子供も群がります。
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人が左側にいるのはお箸を持つ手が右だから。もちろんレフトハンドの人は反対側に陣取ります。逆側だとソーメン争奪戦からは確実に脱落しますよ。これ、流しそうめん大会を勝ち抜く(?)ための最重要事項なのです。
当家ではソーメンの変わりつけダレとして、グリーンカレーを用意。子供にはちょっと辛かったかもだけど、なかなか評判でした。
トキシンも、前日から仕込んだあんこ持参でかけつけてくれました。これはかき氷にのせるためのあんこ。大家さんはなぜか、業務用のかき氷機を持っているのです。西荻窪駅前の氷室で買った氷柱をセットし、スイッチオン! トキシンあんこと抹茶シロップ、白玉、練乳をかけて、宇治金時のできあがり! それにしてもこの氷、頭がキーンとならないのが不思議。おそらく氷温が高いのでしょう。ほかに、うちの奥さんがつくった白桃シロップ、マンゴーシロップ、いちじくシロップなど盛りだくさん。かなりレベルの高いかき氷で、「村民」も大満足! 猛烈な暑さも手伝ってかき氷を何杯もおかわり。あっ、かき氷の写真を撮るのを忘れてた〜。

で、うちの奥さんことオハリコフジヲがつくったじんべいを着て会場に来てくれたのがとん吉くん。
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この馬柄のじんべいのコードネームは「SHI-SHO(師匠)」だったはず。三遊亭小金馬師匠の浴衣の反物なのです。似合ってるね〜。

それにしても、東日本出身の私は「流しそうめん」って言うんだけど、西日本出身のうちの奥さんは「そうめん流し」って言うんだよね。そのことでちょっとモメました(嘘)。

そのほかにも次から次へと住民が持ち寄った食べ物が出てきて、宴は夜まで続き、結局12時間にも及びました。住民同士の交流はつきないのでした。
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by enikaita | 2010-09-01 23:46 | 時事ネタ
タナバタ。
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七夕の日って、天気がよかった記憶がないですねえ。たいてい、どんより曇り空または雨。7月上旬はまだ梅雨真っ盛りですからあたりまえです。

他の年中行事はともかく、七夕ってのは旧暦にこだわりたい行事ですな。ひと月後なら「梅雨明け十日」の晴天続きの時期。北アルプスあたりで幕営して、天の川でも眺めたいよなー……なんてことを考えながら、7月7日の善福寺公園に行くと、どどーんとあった七夕かざり。

重々しい空の下、もわっと湿った風を受けながらなびく短冊。そこに書かれたたくさんの願いごと。中には「仕事がありますように」なんて切実なのまであります。笹がたわんでるのは、短冊の重さではなく、一つ一つの願いごとの重さなんでしょう。
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by enikaita | 2010-07-08 16:19 | 時事ネタ
郡上踊り in 青山
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鮎釣りの名人・やまむ〜氏のこころのふるさと、長良川のほとり・岐阜県郡上八幡に伝わる郡上踊りを体験してきました。
氏に誘われて行ったのは東京のど真ん中、秩父宮ラグビー場。正確にはラグビー場前の駐車場です。なんでラグビー場の中じゃないのかな〜、と思ったんだけど、その理由は体験したあとで納得。これは芝生の上じゃあできないですよ!

例年、青山にある「梅窓院」というお寺で開催されていました。人が多くなってきたので、広い会場に移ったのだそうです。なんと今年で17回目とか。そもそもなんで郡上踊りが青山で行われるのか。この梅窓院、実は郡上藩主・青山氏の菩提寺だったんですね。そしてついでに言っておくと、地名である「青山」は、この青山氏に由来してるって、知ってました〜?

郡上踊りは「日本三大盆踊り」のひとつ。本場では毎年7月から9月までずっと開催されているそうです。とくに旧盆の8月13〜16は徹夜踊り。老若男女がひたすらに踊りまくります。ただの盆踊りじゃない。
実際、踊りのほうもふつうの盆踊りとは別物です。だいたい盆踊りって、「東京音頭」や「炭坑節」あたりを想像してみればわかるように、一曲を通して一通りの振付がありますよね。スタートがあって、終りがある。でも郡上踊りは、ごくごく短い振付を一曲中で延々と繰り返します。そして一曲がずーっと途切れず繰り返される。そのあいだ中、ひたすらに短い振りを繰り返し、そうすることで踊るほうは、どんどんトランス状態になっていくというわけです。

f0072231_3385820.jpg夕方から始まった会場にはまさに老若男女が集まりました。浴衣でバッチリ決めた人はもちろん、リュックサックを背負ったふつうのおじさんまで。中にはサムライブルーのユニフォームを着た人もいましたね。ひとしきり踊ったあと、ワールドカップ・日本‐オランダ戦のパブリックビューイングに行くのでしょう。私はもちろん、浴衣で参加しました。というわけでこの写真にうつってるのは私です(撮影=やまむ〜)。私の前にいるのは「師匠」その1。「あたしは郡上の人間だから」と、手取り足取り教えてくれました。このあと何人の「師匠」についたことか……。ちなみにこの浴衣、オハリコフジヲ氏作なんですよ。
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左のおじさん、普段着にゲタ履きです。(そうでない人もたくさんいましたが、)郡上踊りではゲタはマストアイテムなのですよ。ゲタをカランと地面に打ち込んで音を立てるのが郡上踊りの特徴で、本場の郡上っ子はゲタのすり減り具合を競い合うんですね(想像です)。というわけで、ラグビー場の芝生の上では不適なのです。

踊りは10種類。それぞれ振りが違います。この日は「古調かわさき」からスタート。曲が始まると、会場の老若男女が一斉に踊りだしたのにはビックリしました。来てる人みんな、普通に踊れるのか〜。なんか疎外感……。これはいちはやく習得せねば……と思ってても、単純そうな見た目なのに、実際やってみると足のハコビが難しい。日本のおどりでは当たり前なんですがナンバなんです。その私のトロさに追い打ちをかけるように、曲が「かわさき」、「春駒」、「三百」、「ヤッチク」と、次から次へと変わる。踊りの適度にうまそうな人を、その場で勝手に「師匠」にして、その人の後ろについて見よう見まねでやってました。
ちなみに、「師匠」は適度な人でないと、大変なことになります。ものすごい名人だと、振りのディティールが細かすぎて絶対に真似できないのですよ。ふだんダンスを見るだけだったから、こういう時大変ですわ。

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日が落ちた後半にはさらにヒートアップ。盛り上がってくると流れるという「猫の子」という曲の振りは、あまりに難しく完全にお手上げ状態。シメはいつも「まつさか」という曲。すごく単純な振りだったので、これだけは私もマスターしたと思う。たぶん。

ここで代表曲「かわさき」の冒頭歌詞を。

郡上のナ八幡 出て行く時は ア ソンレンセ
雨も降らぬに 袖しぼる


汗ですよ、したたり落ちる汗。そういう盆踊りなんです。

なにやら未確定情報では、7月11日、郡上踊り in 吉祥寺があるやもしれぬとか。そこでリベンジしてみようかな。
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by enikaita | 2010-06-22 03:45 | 時事ネタ
西南西に進路をとれ!
あのねえ、あたしの故郷では「恵方巻」なんて風習はありませんよ。それをなんで最近になって、しかも特にコンビニあたりが積極的に大合唱するのか。あたしゃバカじゃないですからね、そういう資本の思惑には乗らないのよ。

バレンタインデーとか、ホワイトデーとかもそうだけど、どうせどっかの企業が始めたんでしょ。Wikipediaで「恵方巻」を検索してみてよ。ぜったいそうだから。ほら、やっぱり! さらに言わせてもらうと、こういうローカル文化がメジャーになることで、各地に存在するマイナー文化が一気に駆逐されるわけ。これってグローバリズムというか、グローカリズムというか。ようするに「よさこいソーラン」と同じ構造でしょ。あたしゃキライなんだよね、「よさこいソーラン」。

えっ? 西南西はどっちの方角かって? そんなものは方位磁石を使えば一発よ! それにしてもこの磁石、山登りを始めて以来ずっと持ってたんだけど、ほとんど使ったことがなかったよ。
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f0072231_2350479.jpgついでだから隣の家にまで西南西を教えてきちゃったよ。なんでみんなそんなに西南西が知りたいんだ?

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なにつくってんの? へえ〜、韓国からのおみやげで持ってきた韓国海苔で海苔巻き(キンパブ)! う〜ん、うまそやねえ。

f0072231_23581496.jpgで、これを……丸かじりする。んまい! やっぱ韓国海苔巻きチェゴ〜(最高〜)! マシッソヨ〜(味があるぜ〜)! まあ結局、理屈はどうあれ、うまければいいじゃないかということなんですよ。この世は胃袋をにぎったヤツが勝ちなのだ!

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お豆も数え年の数だけいただきました。
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by enikaita | 2010-02-03 23:59 | 時事ネタ
おまけの投票用紙
アタシゃねえ、「衆議院議員選挙」なんていう出来レースには興味ないのよ。
このさいもう、NHKの出口調査だけでいいじゃないですか。結果はわかってるんだから。
そんなんじゃなくて、ホラ、もうひとつ大切なのがあるでしょ、三権分立の礎が。
 
でもさあ、「最高裁判所裁判官国民審査」って、機能してませんよね。報道も皆無だし。新聞に挟み込まれて、それぞれの裁判官の判例が紹介されてるビラが配られるぐらい。それにしてもあの公報って、「×つけたるぞ、よっしゃ〜!」と盛り上がった気分を一気に萎えさせるくらいに読みにくい。で、結局誰がどんな裁判をしたかがわからないまま、「国民審査」自体の存在もいつのまにやら忘れてしまい、投票所で投票用紙をもらい、名前の羅列を前に呆然としてようやく、「そんなんあったわ〜」と思い出すのがいつもの流れ。

でも、そこはさすがにネットの時代。ちょっとググってみたらば、あるわあるわ、国民審査の判断ページ。なかでもとくにわかりやすいのがココ。↓

「最高裁 国民審査の×ガイド」

さあ、メモれ〜! メモったか〜?(「うなずきマーチ」風に)

……ともかく、せめて新聞も、このくらいのまとめ方をしてほしいもんです。
永井愛の舞台『歌わせたい男たち』を愛するワタシとしましてはやはり、「あの」判断をした裁判官の名前は知っておきたかったのですよ。

今回の国民審査で扱われる判事の中でもちょっと変わりダネなのが、竹内という判事。
この人、小泉政権時代の外務省事務次官で、イラクへの自衛隊派遣を推進した人物なのです。いつのまにこんな人物が最高裁判事をやってたんだ? 高裁がこの派遣を、憲法に違反すると判断したことがある(08年)だけに、その上位にある最高裁の判事が、こういう人物なのって、何かの陰謀かしら? ちなみに最高裁判所の判事を任命するのは内閣の仕事。ここでは麻生内閣ですね。そんなアヤシゲな人に×をつけられるんだから、国民として、この権利を行使しない手はないですよ!
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by enikaita | 2009-08-28 09:40 | 時事ネタ
怪奇日食
2009年7月22日。皆既日食の日である。
ぜんぜん興味がない。
日本の国内では46年ぶり、しかも今世紀最長の皆既日食。
もうぜんぜん、まったく興味なし。
今年の1月におがさわら丸(通称:おが丸)の「皆既日食クルーズ(小笠原諸島に定期航行しているおが丸が、7月22日の日食時には皆既帯である北硫黄島沖まで特別に行く、という旅行パック。丸3日くらい船内にいなければいけない弾丸ツアー、8万円くらい。)」に応募して、けっきょくなんの音沙汰もなく、どうやら抽選に漏れたらしいとわかった時から、もうすっかり興味がない。
陸上最長の時間を予定していたトカラ列島あたりのツアーも、40万円ではさすがにつらい。しかも真夏の離島で連続テント泊だって。想像を絶するなあ。参加した人はおつかれさまでした。

で今日の朝、テレビでは「いよいよですね!」とか言っている。なにが? あっ、日食か。人口68人しかいない悪石島には大量の見物人が訪れている、というニュース。島民である9人の小学生が、来訪者を歓迎するためにずっと練習してきた「ソーラン節」のダンスを披露。泣けるなあ〜。レポーター「日食の時は何をしたいですか?」 小学生「……夜行性のトカラネブトクワガタが、日食の時にどうするのかを観察したいです……」ゼッタイどこかの大人に言わされているよねえ、そのコメント。慣れない大人数が島に押し寄せてるせいか、TVの前の島民のみなさんはかなり緊張のご様子。

ところで、日食って「観測」でなければ「見物」するもんだと思うんだけど、どうなんでしょう。芸能ニュースで「日食“鑑賞”のため奄美大島を訪れている沢尻さんと高城さん」なる言い方をしていたので、へえ、そういう言い方もあるんですねえ。

でまあ、空は曇ってるし、このさいネタで、かつて内田百鬼園先生が愛用していた東京駅の「日本食堂(通称:日食)」でも行ってみるか、とも思ったんだけど、あまりにもバカバカしい。でもそれでもこっそり調べてみたら、そもそも東京駅の日本食堂なんてのは、もうとっくになくなってるらしい。ともかく用があったので出かけることに。

太陽が最大に欠けてる(らしい)ころには銀座あたりをうろうろ。どこに太陽があるのかすらわからない曇天。あとからきけば悪石島は猛烈な雨、上海も×だったとか。それで私が抽選に漏れたおが丸は、きっちり”見物”に成功したもよう。う〜ん、自分のクジ運のなさを恨みます。
で、家に帰って家人が言った。「小さいころ、皆既日食って、“怪奇”日食だと思ってたんだよねえ〜」
あっ、本当に日食に興味がない人がここにいました!
私は、太陽と月がたまたま同じ大きさに見える惑星に生まれたことを、そしてその二つの星が時々、見かけ上ピタリと重なり合うという、偶然にしてはよくできすぎている不思議な現象があるということを、もしいるとするならば、どこか他の星の人に自慢したくてしょうがない。
そして地球に生まれたからには、一度はその現象を目撃せねばと目論んでいるのである。

次の皆既クラスの日食が日本で見られるのは、以外とすぐで2012年5月21日。なんと東京都内で金環食が見られる。97パーセントは月に隠れる。これはこれですごいことなんですけど、皆既と金環では、大違いらしいです。ちょっと予定が狂って、皆既日食になりました、なんてことは、ゼッタイにありえないわけで、ちょっと残念。2012年の金環日食は、日本という国が2012年に存在し続けている、ということよりも、はるかに確定的な未来のスケジュールなのです。
そんでもって次の日本国内の皆既日食は2035年9月2日。北関東あたりで見られるらしい。今回の日食で使わなかった旅費は、2035年までの健康管理のために使うことにした。
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by enikaita | 2009-07-22 23:59 | 時事ネタ
歌舞伎座が建て替え決定!
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ついに歌舞伎座の建て替えが決まったらしい。1889年創建、空襲で焼失後の51年に再建された建物。以前から建て替えのウワサはあったワケで、べつだん驚きもない。歌舞伎座が「登録有形文化財」ということは今回のニュースで初めて知ったことなんだけど、「登録有形文化財」ってのはたしか申請を前提にしていて、必要に応じて取り下げることもできるんだったような。つまりハク付け、文化庁のお墨付きというやつですね。
歴史ある建物というものはそれなりの威厳も備えてるし、やっぱ残せるものは残さなきゃ、とも思うんだけど、こと歌舞伎座に関しては全然そうは思わない。

だってシンドイんだもん、歌舞伎座の3階席。某新聞によると、歌舞伎座に関しては建造物保存運動が展開しつつあるみたいなんだけど、そういう人たちは歌舞伎座3階席で観劇したことがあるのかねえ。あの狭い座席ピッチにはホントに辟易。パリッとした古典ならまだしも、ダラダラした新歌舞伎をあの席で3時間も見たらば、エコノミークラス症候群になりますよ。

つまり座席ピッチが現代人の体格と合ってないんですね。演目は徐々に変化してきてるのに、劇場の座席ピッチだけがそのまま取り残されてる。幕見席なんかは大柄な白人観光客もいて、なおのこと窮屈そうです。それに加えて、これから歌舞伎の観客層はさらに高齢していくでしょうからねえ。建物の老朽化が建て替えの理由だそうですが、それ以上に実はこの座席問題があるのかもしれません。外観を残して内部だけ改修となると、おそらく客席数を減らさなきゃいけない。そりゃムリだから、もうこの際ぜんぶ建て替え、とかね。

歌舞伎を見ながら日本人のカラダを研究しつつ、狭ーい座席で日本人のカラダの変化を身をもって体験できるのもあと19ヶ月。一度も行ったことがない人も足を運んでみてはいかがでしょう。幕見席なら1200円くらいかな。おっ! 11月の歌舞伎座は鶴屋南北の『盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)』ですか、たまには見に行こうかな。
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by enikaita | 2008-10-22 00:39 | 時事ネタ
総理の達人
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「あなたとは違うんです!」のほうがキャッチーで話題になってるんだけど、その前に言った「客観的に見ることができるんです!」のほうが、むしろすごく気になる……辞めたてホヤホヤの福田首相の話です。

さすが約一年間にわたり首相をするという、猛烈な重責を負ってきただけのことはありますね。これって、能で言うところの「離見の見」じゃないですか! 一年も修業すれば、いっぱしの総理の達人になるということでしょうか。

「離見の見」というのは、能の創始者である世阿弥大先生の言葉であります。舞台上に立つ自分の姿を、まるで観客が見るように俯瞰的に冷静に捉えることが、能役者にとって重要である、というおしえです。だから能の達人ともなると、幽体離脱みたいな感じで舞台上空から自分の姿を眺めることができる、なんていう話も聞いたことがあります。

で、「達人」ということで思い出すのが、北京オリンピックに出場した谷亮子選手。彼女、試合前からなんかちょっとヘンな顔してなかったですか? ……あ、そういう意味ではなくて、「心ここにあらず」みたいな、これまでのメダルに賭けるギラギラした執念みたいなものではなく、柔の道を究めた達人の顔。

相手選手としては自分から技を仕掛けたら、畳の上にいる自分を客観的に見ることができる圧倒的な谷亮子に、逆転されて負けちゃうわけです。でも、とにかく技を仕掛けないと「指導」されるという、達人泣かせのルールがあるわけで、けっきょく勝負は別物。
この時負けてなお、妙にサバサバとした谷選手を見て私は、「離見の見」という言葉を思い出し、またそれと同時に「解離」という言葉を思い出しました。「解離」というのは、猛烈な精神的・肉体的苦痛などのキツイ状況に陥ったときに、感覚や意識を自我から切り離すという、体の究極の防衛機能です。トップ・アスリートは、極限の練習によって自分の限界を乗り越えていくわけですから、その過程で「解離」に近い状態になっている、ということも考えられ、それが別の見方をすれば「離見の見」にもなるんではないでしょうか。

で、話を福田(前)首相に戻すわけですが、この人、自分のことを客観的に見てるとはとうてい思えない。そもそもだったら、あの会見のあの質問で激昂しないでしょ。「あなたとは違うんです!」というのは自我の言葉ですから、自分のことを客観的に見ることができる達人には、そぐわない言葉であります。単にこれまで「冷静で客観的なオレ」を演出していた福田(前)首相の化けの皮が剥がれただけ。首相業はハードワークなので疲れたんですね、きっと。もう少し頑張れば達人になれたかもしれないのに。

見られる自分を意識する、ということで言えば、パフォーマンスに長けた小泉元首相のほうが、よっぽど客観的に自分のことを見ています。彼は役者ですからねえ。そういう意味で福田は小泉と比べてまさに〈役者〉が違う。冷静で理屈っぽい役者ほど面白くないものもいないわけです。だから役者というのは、ある程度無責任な人じゃないと面白みがないわけですが、とはいえ首相は無責任じゃさすがにマズイですよ。

※首相の画像が手持ちでなかったので、とりあえずタヌキの画像にしておきました。
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by enikaita | 2008-09-04 12:13 | 時事ネタ


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