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by enikaita
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スイスの演劇『ムネモパーク』リミニ・プロトコル
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本城直季という写真家がいて、遠景がふつうはパンフォーカスになるということを逆手にとって、わざとボカシを入れることで現実の風景をミニチュア風に撮影しちゃうという人なんだけど、「ムネモパーク」の場合、ミニチュアが現実の風景になっちゃう。

スイスから来た出演者の皆さんは、鉄道模型マニア(本物)。マニア歴数十年の皆さんがつくったジオラマ・コレクションは、ベルナーオーバーラントからご近所まで、実在のさまざまな風景が1/87スケールに封じ込めてある。
舞台一面にその鉄道模型。線路全長は実物換算で3.2km。実在のスイスの景色をもとにしたジオラマを参考にして語られる、模型マニアのおじさん・おばさんたちが生きた、第二次大戦から現在までの人生と、現在の畜産・林業・環境などなどの諸問題。出演者はぜったいに交換不可能。ミニチュアはマニアの皆さんたちの人生の縮図である。

ジオラマの中を走るNゲージには小型のカメラが仕込まれていて、それが舞台奥に大きく投影される。小型カメラ、でもっておそらく無線で映像をとばしているからか、少し画像が乱れ気味なのだが、それがいい感じのフィルターになっていて、映像がなんともリアルで本当の景色みたい。本城直季の逆パターン。
しばしば行われる不思議なゲームに勝った者は、ジオラマの中に入り込み、過去の世界をエンジョイできる。
言い忘れてたけど、ジオラマはつねに過去に属する。あるひとつのミニチュアの家がつくられた数十年前をふりかえることもできるし、そのミニチュアの家のもとになった本物の家がつくられたときのことをふりかえることもできる。小さな人形たちを並べ、そこに住む(あるいは住んでいた)人たちのことを想うこともできる。

ゲームの他には、なぜかインド映画も撮影中。模型マニアの皆さんは、ノーテンキなインド映画の撮影場所を決めるのになぜか奔走。

字幕も含めて台本が、ビミョーに東京バージョンになっているのがうれしい。こういう柔軟さってすごく重要なのではないかと思います。

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by enikaita | 2008-03-19 03:17 | 舞台芸術
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