「日報」を名乗りながら、更新はときどき。
by enikaita
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富士登山の記(その2)
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富士山の七合目あたり、小屋が林立する登山道の左側にあるのは下山道です。登山者で渋滞するような山ですから、登山道と下山道が分かれている個所があるんですね。山小屋で使う荷物や食料を載せたブルドーザーが、ときどきここを通ります。ちょうどこの写真の上の方にブルドーザーがいますね。下山はこの道をテケテケと行くことになります。
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山小屋が多いという理由で登山者から「小屋ヶ岳」の異名がある八ヶ岳でさえ、山小屋に出会う頻度は一時間歩いて一回というところでしょう。しかし富士山の場合、七合目から九合目の手前まで、歩いて15分おきくらいに山小屋に出くわします。この山小屋銀座、登山経験の豊富な人にとっては、どこまで行っても世間から抜けられないというような、もどかしさを感じるのでしょうが、登山経験のあまりない人にとっては、短いスパンで目標物が出現するので、かなり励みになるんじゃないかな。
世界遺産みたいなヨーロッパ的尺度では、人跡未踏の野放図な自然こそが「聖地」とされ、、富士山のような山小屋だらけの場所は「俗」の山になるのでしょう。でも「巡礼」と「観光」が紙一重であるのと同様、「聖」と「俗」は紙一重。折り重なるように建つ山小屋の連なりを見ると、「俗の聖性」といいますか、ともかく大きなエネルギーを感じざるを得ません。たいした信仰も持たない老若男女が毎年、大挙して訪れ、「一生に一度は」を合言葉に、たいした登山経験もないのに息を切らせながら山頂をめざすという、無意味な行為にうちこんでいることは、ほとんど「奇跡」としか思えないのですがね。
ところで富士山の山小屋には「ホテル」を名乗っているところが何軒かありますが、こちら、やっぱり山小屋ですからご注意を(笑)。各小屋の入り口にはたいてい金剛杖が売られていて、有料で焼印を入れてくれます。

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もう一つ、富士登山の目標物となるのが鳥居です。「ゲート」を見れば、どうしてもくぐりたくなるのが人情というものでしょう。まず目指すは七合目の山小屋「鳥居荘」のゲート。鳥居荘のスタッフさんが着ていたおそろいハッピがかわいいなあ。
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ずーっと先に見えているのが、九合目の鳥居。登るごとにだんだん近づいてきて、ここまでたどりついたらあと一歩です。でもここからがキツイ。これは登ったあとでの感想ですが、九合目以降の登山道、たぶんわざとキツめにつくってあるんじゃないかなあ。「そう簡単には登らせないよ」という、先人のいらぬ演出なのではないかと思います。

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最後のゲートは山頂の手前。この鳥居をくぐったら、そこが吉田口頂上です。

(つづく)
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by enikaita | 2011-07-16 23:59 |
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