「日報」を名乗りながら、更新はときどき。
by enikaita
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[第三次]シアターアーツ46 2011春
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[第三次]シアターアーツ47(2011春)刊行しています。3月に書くはずの記事でしたが、ついつい先延ばしにしてました。
特集は「年間回顧2010」。演劇評論家のみなさんによるアンケートの集計結果を元に、2010年のベスト舞台とベストアーティストを発表しています。「井上ひさし、舞台の夢に」は、昨年亡くなられた劇作家・井上ひさしさんを偲び、ゲストに演出家の栗山民也さんを招いた座談会です。芝居には「芸談」と言われるような裏話がつきものですが、長年井上戯曲の演出をされていた栗山民也さんだからこそ知る裏話がとても興味深いです。執筆中の姿をけっして他人には見せない井上さんを、隣室からたまたま目撃した栗山さんの目には思わず涙が……。くわしくは本誌をご覧ください!

掲載の上演テクストは壁ノ花団『フォーエバーヤング』。震災直後ということもあって、残念ながら関東エリアでの公演は中止となってしまいました(大阪では上演)。編集段階でちらりと台本を拝見した時、いったいどのように舞台に生起するのかしらと、とっても気になっていたので、ぜひ上演を見てみたいなあ。再演求ム!

私が撮影を担当している表紙写真は、新規オープンした神奈川芸術劇場です。ビビッと角がとがったビルヂングでして、建物内の吹き抜けもでかい! 「シアターアーツ」のライバル(?)である「テアトロ」誌の3月号も、表紙の写真がたまたま神奈川芸術劇場。こっちは中の吹き抜けの写真ですね。「テアトロ」誌表紙の撮影をされている写真家Mさんにたまたまお会いした時、「オクアキ〜、マネすんなよな!」とクギを刺されましたので、外観写真にしました。マネしてないですよね?

同じ建物の中にはNHKの横浜放送局が入っています。NHKと言えば、舞台中継番組の「芸術劇場」ですっかりお世話になっていますけど、なんとこの番組、3月で終了しちゃったんですよ。これにより、地上波で現代演劇を観る機会はほとんどなくなりました。テレビの「芸術劇場」で最後を飾ったのは、奇しくも神奈川芸術劇場で上演された葛河思潮社『浮標』(作=三好十郎、演出=長塚圭史)。地震関連の番組が優先され、3月中の放送がずれて、4月末の放送となったそうです。新しい芸術劇場と、消えた芸術劇場、ふたつの「芸術劇場」が共存するフシギで象徴的な建物なのです。

『浮標』、私は吉祥寺シアターで観たんですけど、いい舞台だったなあ。三好十郎の『浮標』は「われらは万葉びとの子孫!」と宣言するくだりが、作家の転向をあらわしているから問題ありとか、コワーイ研究者さんなんかにはそういう認識になっているみたいですけど、ここにはイデオロギーでは計りきれないゆらぎがあるわけです。「万葉びとの子孫だ」と言うに至った三好十郎の気持ち、なんかわかるなあ。
あ、そうそう、「シアターアーツ」にも『浮標』の劇評が掲載されております。嶋田直哉さん執筆。

大きな書店で扱ってますので、ぜひお手にとってごらんください。

シアターアーツ47 2011春
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by enikaita | 2011-05-02 23:59 | 舞台芸術
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