「日報」を名乗りながら、更新はときどき。
by enikaita
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
ソウルより その2
f0072231_0243238.jpg
大学路(テハンノ)は、地下鉄4号線の恵化駅あたりの、韓国一の、いやおそらく世界一の劇場密集地帯である。ソウル大学跡地に形成された若者文化発信エリア。雰囲気は下北沢と池袋東口を足して割ったような感じ。そこにある劇場の数は少なくとも50以上。100以上、いや140箇所はありますよと主張している人もいて、ともかくその数は定かではなく、発言者の誇張癖のバロメータとして役立っている。

地下鉄出口近くには、公演案内掲示板があって、劇場毎のポスターと周辺案内地図が掲げられている。韓国ではなぜか、「前売」というのがほとんど機能していないらしく、演劇を見たいなあ思っている人は、とりあえず大学路に行き、この掲示板などで公演を選ぶのだという。

宗教の勧誘やコンタクトレンズのビラ配りのように道ばたに立つのは、観劇を誘う係の人たち。公演開始時間近くになると、ビラ配りも一層ヒートアップ。以下、ビラ配りAと通行人Bの会話を抜粋。
A「演劇でーす」 B「時間はどれくらいですか」 A「1時間20分です」 B「うーん、どうしようかな〜」……観劇へのこのハードルの低さがすごい! ちょっとしたアトラクションくらいの感じですねえ。夜の公演は基本的に8時開幕。1時間40分以上の演劇公演は稀だそうである。

さて、日本戯曲の翻訳リーディングの2日目はマキノノゾミさんの『東京原子核クラブ』。
原爆のことを扱っている作品です。演劇に限らず、原爆を扱った小説や映画など多々あるわけですが、そこで描かれてきた日本人はつねに被害者でした。そうなると韓国人にとってはいろいろと複雑な思いがでてくるのです。韓国人にとって日本人は、いうまでもなく加害者であるわけです。原爆を扱った作品は韓国人には、過去の歴史を消し去ろうとする危険性を孕んだイデオロギーであるとして、警戒するべき対象となっているのでしょう。上演自体は実力派の俳優さんたちが出演して、充実した舞台となりました。
f0072231_025290.jpg

[PR]
by enikaita | 2010-01-23 23:59 | 舞台芸術
<< ソウルより その3 ソウルより >>


カテゴリ
以前の記事
タグ
お気に入りブログ
最新のコメント
検索
ブログパーツ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧